注文住宅・リフォームで「素材選び」に後悔するケースとは?

注文住宅やリフォームは、多くのお客さまにとって一生に一度あるかないかの大きな決断です。
そのなかでも「もっと早く知っておけばよかった」と言われることのひとつが「素材選び」に関することです。
たとえば、
- 引き渡し後に新築特有のニオイが気になった
- 壁紙がめくれたり黄ばんできて、想像と違った
- 小さな子どもが咳をするようになった
といったお声は、実は決して少なくありません。
こうしたケースでは、住まいに使われている“素材”の質や性質が深く関係していることがあります。
価格やデザインばかりに目がいきがちな家づくり・住まいづくりですが、素材は長く快適に暮らすうえでとても大切な要素です。
自然素材とは?一般的な建材との違い

自然素材とは、できるだけ化学的な加工をせずに使える建築材料のことです。
代表的なものには以下のような素材があります。
- 漆喰や珪藻土などの左官壁
- 無垢のフローリングや柱材
- 天然石や炭化コルク
- 接着剤を使わずにつくられた集成材 など
これに対し、一般的な建材(ビニールクロス、合板フローリング、石膏ボード+接着剤など)は、工業的に加工されており、中にはホルムアルデヒドなどに代表される化学物質を微量に含むものもあります。
自然素材はそうした化学物質の使用をできる限り避け、体や空気にやさしい素材であることが特徴です。
自然素材が後悔を減らす3つの理由
①空気がきれいで安心して暮らせる
自然素材の家は、化学物質の放散が少なく、室内空気がやさしいと感じられる方が多くおられます。
とくにシックハウス症候群や化学物質過敏症への配慮が必要なお客さまにとっては、大きな安心材料です。
②調湿性があり、カビや結露の発生を抑える
漆喰などの自然素材は「呼吸する素材」と言われるように、室内の湿度を調整する力があります。
そのため、結露やカビの原因になりにくく、結果的に住まいが長持ちします。
③経年変化が「味わい」となる
無垢材や天然素材は、時間の経過とともに変化します。
しかしその変化は「劣化」ではなく「風合いの深まり」であり、住まいに愛着が湧きやすいという魅力があります。
「自然素材=注文住宅向き」ではない

「自然素材の家」というと、注文住宅の特別な選択肢と感じられるかもしれません。
しかし実際には、リフォームやリノベーションでも十分に取り入れることが可能です。
たとえば、マンションの内装リフォームで
- ビニールクロスから漆喰に変更
- 合板フローリングから無垢材に張り替え
- 化学接着剤を使わない自然塗料を採用
といった提案が可能です。
あまねこうでも、戸建て・マンション問わず、自然素材のリフォーム実績を数多く手がけており、
お客さまのライフスタイルに合わせた最適な素材の組み合わせをご提案しています。
素材は「選択肢のひとつ」ではなく「暮らしの基盤」

自然素材は「デザイン性」や「こだわり」のイメージで語られがちですが、それよりも、長く暮らしていくための“土台”になる存在だと考えることができます。
- 子どもの健康を気づかいたい
- 空気の質を大切にしたい
- 手入れがしやすい素材がいい
- 時間と共に味わいが増していく住まいにしたい
そうした想いを持つお客さまにとって、自然素材は「選ぶかどうか迷う」ものではなく、最初から考慮すべき暮らしの基本だと思います。
まとめ|素材にこだわることは、未来の後悔を減らすこと

注文住宅でもリフォームでも、完成してしまえば簡単に変えられないのが「素材」です。デザインや間取りは目立ちますが、毎日触れて、呼吸する空間こそが住まいの本質です。
あまねこうでは、無添加住宅に加盟している経験を活かし、自然素材を“押し売り”するのではなく、当たり前の選択肢としてご提案しています。
このブログを通じて、住まいづくりを考えるみなさまに、素材についての考え方や選び方のヒントをお届けできれば幸いです。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都市で家を建てる場合、注文住宅でもリノベーションにおいても京都特有の環境に注意が必要です。景観条例に代表される京都独特の法令があるからです。また狭小道路や狭小土地なども京都ならではと言っても良いでしょう。
地元での経験が長く、工事経験の豊富な工務店を選ぶことが皆さんの大きな安心へとつながることと思います。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。
業界経験は28年を超える。
実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。
2023年に独立。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。
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