住まいづくりの諸費用ってよくわからない

マイホーム取得。人生においての一大イベントです。ところで、住まいづくり、家づくりの際に見積書や資金計画書、予算書などお金に関する説明書の提案を受けることがあります。

その際「諸費用って説明されるのだけど、実際よくわからない」という声をいただくことがあります。

今回はそんなよくわからない諸費用の中で、住宅ローンに関するものを解説いたします。

保証料ってなに?|住宅ローン

早速ですが、マイホーム取得の際に住宅ローンを利用される方はとても多いと思います。

この住宅ローンの利用にも諸費用が必要になってきます。その諸費用の中に「保証料」と呼ばれるものが存在します。

この「保証料」とは一体なんでしょうか。

住宅ローンの保証料

住宅ローンの保証料とは一体なんなのか。

結論から書くと、保証会社と保証契約を結ぶ際に必要となる費用のことです。

保証契約と聞くともう何だかわからなくなる人もいるでしょう。この保証契約とは簡単に書くと「保証人になってもらう」という契約です。

住宅ローンは大きな金額です。その金額の保証人になってくれる人はまずいません。

金融機関はこの保証人の立ち位置に保証会社を立てて、料金を払って保証人になってもらっているわけです。この料金が「保証料」です。

住宅ローン保証料|その仕組みは

仕組みを簡単に書くと、もしも借り入れ人が住宅ローンの支払いができなくなった時は、金融機関は保証会社から残りの住宅ローンを一括で支払ってもらいます。

金融機関はこれにて住宅ローンの回収は終わりです。そして住宅ローンの肩代わりをした保証会社と借り入れ人との間で、お金のやりとりが始まります。

マイホームを売却したり、その他様々な方法で借り入れ人はお金を返済することになるのですが、最初に借りた金融機関に返済するのではなく、肩代わりをしてくれた保証会社に返済することとなります。

これが保証契約の内容です。

保証料の目安|住宅ローンの諸費用

さてこの保証料は借り入れの際に金融機関から金額の提示があります。住宅ローンの内容により金額は様々なのですが、一定のルールのようなものもあります。

目安を書くと、

住宅ローン1000万円あたりで、

25年返済:約172,540円

30年返済:約191,370円

35年返済:約206,200円

以上のような感じです。もしも35年返済で3000万円を借り入れれば、

約62万円の保証料が必要になるわけです。これを借り入れ時に支払う必要があります。

ただし、借り入れの状況や条件によって変動しますのでご注意ください。

住宅ローン保証料|金利に上乗せして支払う

住宅ローンの保証料は意外と高額なことに驚かれる方も多くいます。イニシャルコストを下げるために、支払い時に一括で支払わず、住宅ローンの金利に上乗せして支払うことも可能です。

もしも住宅ローンの年利(金利)を1.0%だとすると、1.2%で借り入れするイメージです。

0.2%分が保証料ということですね。

金利(年利)が1.0%、保証料上乗せで最終1.2%の場合、

3000万円の借り入れで35年返済の場合、

月々約2,050円の支払い額が増えます。これが0.2%にあたる保証料となります。

最終的な保証料の支払い額は、一括で支払うより分割で支払う方が割増しとなります。

また一括で支払った場合は、もしも繰上げ返済で予定よりも早期にローンを完済した場合は、保証料の一部は返金されます。

金利上乗せで支払う場合は返金がありません。

まとめ|住宅ローン保証料について

いかがでしょうか。

「諸費用」と言われてもわからないのに、「手数料」「印紙代」「保証料」などと聞いたことがない言葉が並ぶのが住まいづくりです。

今回はその諸費用のうち「住宅ローン保証料」について簡単ながら解説いたしました。

こういった話が気になる人には、以前住宅ローンに関する諸費用で「事務手数料」について述べた記事があります。参考になるかもしれません。

マイホームの諸費用解説|住宅ローン事務手数料ってなに?

住まいづくりの諸費用|一体なに? 「諸費用って結局なにっ?」 住まいづくり、家づくりにおいて資金計画、予算の話の時に「諸費用」って言われてモヤモヤすることがあり…

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あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。
業界経験は28年を超える。
実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。
2023年に独立。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。

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