建てた直後の後悔と数十年後に感じる後悔は違います

念願の戸建マイホームを手に入れて新しい暮らしにも慣れる頃、やはりいくつかの後悔は付きものです。
後悔をゼロにすることはできないかもしれませんが、備えたり工夫をすることは可能です。今回はそんな内容をいくつか紹介いたします。
マイホームでの後悔ポイントを整理
まずマイホームでの後悔するポイントをカテゴリーに分けてみましょう。
大きく分ければ、
・設備機器に関すること
・間取りに関すること
・将来に関すること
となります。
設備に関すること

設備というのは家の中に取り付けるもののことです。キッチンやお風呂、トイレなどを総称して「住宅設備」と呼んだりします。
ここで代表的な後悔ポイントは「スイッチ・コンセント」がとても多いです。
具体的な内容では「ここにコンセントが欲しかった…」ということはもちろん、その反対に「ここに設置したコンセントって使わない…」ということも。
コンセントやスイッチを決める打ち合わせの際に「足りなかったら困る」と考え、ついつい多めに設置してしまうコンセント。スイッチ、コンセントを100点で決定するのは難しいかもしれません。
間取りに関すること

次に、後悔したポイントの代表は間取りに関することです。
間取りそのものを失敗した、ということから始まり、生活動線、水廻り動線、など暮らしの中での人の移動経路が使いにくいというものが多いようです。
また、部屋の配置や和室の有無、玄関の位置、などなど枚挙にいとまがなく、間取りに関する後悔ポイントを系列にして整理することは不可能です。
できるだけ失敗しない方法とは、現在の生活で困っていることを「順番に」書き出して間取りに反映すること。
お困りごとNo.1から、お困りごとをしっかり順位づけていくことが大切です。ミクロなお困りごとに捉われると大きなポイントを見逃すので、大きなポイントから整理していきましょう。
コンセント同様に100点は無理、と考えて点数の高い間取りを考えらるよう情報を整理すれば、ひょっとすると100点の間取りが完成するかもしれません。
将来に関すること

最後に紹介するのは将来に関すること。
これは間取りに関することに入る内容なのですが、新築時の世代を考えることです。
例えば、こどもが巣立った時に、子供部屋を広く作りすぎて使えない部屋になってしまった、というようなもの。
子育て世代であれば、部屋をしっかりと使う期間があるので上記のような後悔の感情が薄くなる傾向です。
しかし、ある程度お子さんが育った状態で部屋の広さや作りを浅く考えてしまうと将来的に使えない部屋ができたりします。
数十年後の想定して間取りを考えるのは難しいでしょうが、10年、15年後くらいは少し想像して考えるとそつのない間取りが可能になることも多くあります。
広すぎる部屋、という失敗は結構あるので知っておいてもらえれば役に立つと思います。
まとめ

マイホームで後悔したという話はたくさんあります。しかし後悔した話やエピソードを集めて家づくりをしたとしても成功するわけではありません。
後悔したというエピソードは役に立つものではありますが、しっかりと足元を見据えて、みなさんのお困りごとから要望をまとめましょう。そうすればきっと家づくりはうまく進むと思います。
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この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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