新居の建設中、コンセントの位置や数について悩んでいる方は少なくありません。

実際に生活を始めてから「ここにもコンセントがあれば便利なのに」と感じることは珍しくないものです。

家電の進化や生活スタイルの変化により、従来の標準的なコンセント配置では不便を感じることも増えてきているのが現状です。

そこで、注文住宅における最適なコンセント計画と、追加工事が可能な時期について詳しく解説していきましょう。

コンセント追加工事のタイミング

建築工程に応じて、コンセント追加の難易度や費用は大きく変わってきます。

工事の各段階でできることを理解しておくことが重要です。

設計図面段階での変更

設計図面の段階では、コンセントの位置や数を自由に変更することが可能です。

この時期の変更は追加費用も最小限で済むため、じっくりと検討することをお勧めします。

間取りや家具の配置を考慮しながら、将来的な利用シーンまで想像して計画を立てていくと良いでしょう。

配線工事前までの変更

配線工事が始まる前であれば、比較的容易にコンセントの追加や位置変更が可能です。

この段階では、壁や床が解放できることが多い状態のため、工事費用も大きく膨らむことはありません。

ただし、図面承認後の変更となるため、工期に影響が出る可能性があることは念頭に置いておく必要があります。

内装工事前の最終チャンス

クロスやフローリングなどの内装材を施工する前が、コンセント追加ができる最後のタイミングとなります。

この段階での変更は、既に配線工事が完了しているので、追加工事費用が発生することは避けられません。また本来は変更できるタイミングではないので「内装前までは大丈夫」とは思わないようにしましょう。

追加工事の注意点

コンセント追加を検討する際は、いくつかの重要なポイントに注意を払う必要があります。

法規制と安全基準

電気設備の工事には、電気設備技術基準や内線規程といった法的な規制が存在します。

コンセントの追加においても、これらの基準に従う必要があります。

特に、防水性能が求められる水回りや、電気容量の制限については、電気工事担当との綿密な打ち合わせが欠かせません。

費用と工期への影響

工事の時期によって、追加費用は大きく変動します。特に内装工事後となると、壁や床を解体する必要が生じるため、費用が著しく高額になる可能性があります。

また、工期の延長も考慮に入れる必要があるでしょう。

効率的なコンセント計画のポイント

事前の綿密な計画により、後からの追加工事を最小限に抑えることができます。

生活動線を考慮した配置

家具のレイアウトや電化製品の使用場所を具体的にイメージしながら、必要なコンセントの位置と数を検討します。

特に、リビングやキッチン、寝室といった主要な生活空間では、余裕を持った計画が望ましいとされています。

将来的な変更への対応

ライフスタイルの変化や、新しい電化製品の導入も視野に入れた計画が重要です。

例えば、現時点では必要なくても、将来的にホームオフィスとして使用する可能性がある部屋には、あらかじめ十分なコンセントを設置しておくことで、後々の追加工事を防ぐことができます。

まとめ

注文住宅におけるコンセントの追加工事は、設計図面の段階から内装工事前までが対応可能です。

ただし、工事の時期が遅くなるほど、費用は増加し、工期にも影響が出やすくなります。

そのため、入居後の生活をできるだけ具体的にイメージしながら、設計段階で綿密な計画を立てることが重要です。

必要に応じて、建築の専門家や電気工事士のアドバイスを受けながら、最適なコンセント計画を立てていくことをお勧めします。

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あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。
業界経験は28年を超える。
実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。
2023年に独立。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。

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