大切な我が家にキズを見つけた時、どのように対処すべきか悩まれた経験はないでしょうか。

新築の家の美しさを損なうキズは、その大きさや深さによって最適な補修方法が異なります。

突然のキズに慌てることなく、適切な対処法を知っておくことで、多くの場合、見違えるほど目立たなくすることができるかもしれません。

キズの種類と補修の判断基準

キズには様々な種類があり、その特徴によって適切な対処方法は大きく変わってきます。

まずは、キズの状態を正確に把握することが重要です。

表面的なキズの特徴と判断

表面的なキズは、光の当たり具合によって見え方が変わることや爪で引っかかるかどうかで判断できます。

光の当たり具合によって見え方が変わったり、爪で引っかからない程度の浅いキズであれば表面的なキズと言えます。

この場合、材質の表面のみが傷ついており、凹みや深いキズは見られません。

このような軽度のキズは、自己補修での対応が可能なケースが多くあります。

補修する前に、まずは軽く水拭きをして、本当にキズなのか、汚れではないのかを確認しましょう。

深いキズの特徴と判断

深いキズは、材質の内部まで達しており、触れると凹みを感じることができます。

このような場合は、専門家による補修が必要になる可能性が高いでしょう。

特に、フローリングや壁材の素材に深く入り込んだキズは、見た目だけでなく耐久性にも影響を与える可能性があります。

床材別の補修方法

床材の種類によって、適切な補修方法は異なります。それぞれの特性を理解し、最適な対処を選択することが重要です。

フローリングの補修方法

フローリングの浅いキズは、専用の補修キットで対応できる場合が多いとされています。

補修用のクレヨンやマーカーを使用することで、キズを目立たなくすることができるでしょう。

深いキズの場合は、補修用のパテを使用する方法もありますが、色合いの調整が難しいため、慎重な作業が求められます。

複合フローリングでの深いキズや広いキズはリペアでしか直せない場合も多くあります。見た目にはわからないくらい綺麗に補修できるのですが、かなり高価な工事となります。

無垢のフローリングの場合の多くは水とアイロンで簡単に補修ができることが多く、いつでも直せるので「気が楽だ」という声もよく聞きます。

クッションフロアの補修方法

クッションフロアは、表面のみのキズであれば専用の補修シートで対応できることがあります。

ただし、素材が裂けているような深いキズの場合は、その部分の張り替えが必要になる可能性が高いため、専門家への相談が推奨されます。

畳の補修方法

畳の表面的なキズは、専用の畳表補修剤で対応できる場合があります。

ただし、畳は経年変化による色の変化が大きいため、補修後の色むらが気になる可能性があります。

深刻なキズや破れの場合は、表替えや畳の交換を検討する必要があるでしょう。

壁材別の補修方法

壁材の補修は、見た目の美しさだけでなく、壁の機能性を維持する上でも重要です。

適切な補修方法を選択することが求められます。

クロスの補修方法

壁紙の小さなキズは、専用の補修テープで対応できることがあります。

ただし、大きなキズや破れの場合は、その部分だけを張り替える方法や、壁紙全体の張り替えを検討する必要があるでしょう。

補修テープを使用する場合は、既存の壁紙との色合いや模様のマッチングに注意が必要です。

塗り壁の補修方法

塗り壁の補修は、同じ材料と色合いを使用することが重要です。

漆喰(しっくい)などの場合は簡単に補修が可能です。

また、漆喰以外の塗り壁も小さなキズであれば、専用の補修材などで対応できる可能性がありますが、広範囲のキズの場合は、その部分全体の塗り直しが必要になることもあります。

DIYと業者依頼の判断基準

自己補修とプロへの依頼、どちらを選択すべきか、適切な判断基準を持つことが重要です。

DIY補修が適している場合

表面的な小さなキズや、専用の補修キットで対応できるような軽度の損傷は、DIYでの補修が可能かもしれません。

ただし、初めての補修の場合は、目立たない場所で試してみることが推奨されます。

補修跡が逆に目立ってしまうことを避けるためにも、慎重な作業が求められます。

業者依頼が推奨される場合

深いキズや広範囲の損傷、また構造に関わるような場所のキズは、専門家へ依頼するがよいでしょう。

特に、防水性や気密性に影響を与える可能性のあるキズは、早めの専門家による対応が必要かもしれません。

まとめ

床や壁のキズ補修は、その種類や程度によって最適な対処方法が異なります。

軽度のキズであればDIYでの対応も可能ですが、重度の損傷の場合は専門家への依頼を検討する必要があるでしょう。

適切な判断と対応により、多くのキズは目立たなくすることができます。

ただし、補修後の経過観察も重要で、必要に応じて再補修や専門家への相談を検討することが推奨されます。

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あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。

実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。

2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。

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