暮らしで一番のストレスは「家事」

以前のことですが、住設機器メーカーであるリンナイが暮らしのストレスに関するアンケートを開示してくれました。
職場や家庭など環境別にまとめてありとても分かりやすい資料です。そしてその中で「家事」が家庭内におけるストレスの約24%を占めていることがわかりました。
今回は、住まいづくり・家づくりの中で「家事」を楽にするヒントを紹介します。
家事がストレス
長年マイホームを提供する仕事をしています。この際、お客様の要望を先にお聞きするようにしています。
ほとんどの方がこれからの暮らしのことを見据えて要望をまとめてらっしゃいます。子育て、収納、使いやすい間取りと家具や機器の配置、などなどです。
面白いのは今抱えているストレスを解消する、という趣旨でご要望を示すお客様は圧倒的に少ないのです。
片づけ|掃除|家事の中のストレス

家事の中のストレスで多いのは「片づけ」「掃除」です。言われてみれば納得の項目です。
このことから住まいづくり、家づくりにおいて「片づけ」「掃除」を紐解けばストレスの少ないマイホームが可能になるかもしれません。
片づけを考えてみる
マイホームで片づけを考えると「収納」に行き着きます。収納アドバイザーなどもいらっしゃいます。片づけや収納のコツを教えてくれるわけです。
しかし一度立ち止まってみましょう。
新しい家を作る時、収納はできるだけ多く、と発想していませんか。物が多い、片付ける物が多いから片付けがストレスになるわけです。
発想を変えて「物を少なくする」と、物理的に片付けが減りますし、収納をたくさん設置する必要もなくなります。
参考までに「食器」です。食器棚にほとんど使っていない食器がありませんか。また料理の提供にたくさんの食器を使っていませんか。
極論ですがワンプレートで配膳すれば洗う食器も減るし、食器の数も減ります。
そもそも、料理が好きで配膳にこだわる方は、食器が多いことや洗い物がストレスになりません。
ご自身の、家庭内で料理に対するスタンスを明確にすると家事楽に近づけると思います。
掃除を考えてみる
掃除についてはどうでしょうか。マイホームを計画するとできるだけ広くしたい、と考える人は多いでしょう。
LDKは広く取りたい!部屋を広くしたい!などなど。
ここでの検討は広さです。広ければ広いほど掃除をする面積が増えます。床面積だけではなく、窓や壁、掃除面積は3次元で考えましょう。
筆者は寝室をはじめ、お部屋の広さが3~4帖というお住まいをたくさん建ててきました。
部屋に篭ることがほぼない、という場合ならベッドや机、本棚など最低限の広さを割り出して間取りを考えるわけです。「狭くていや」と言われたことはありません。
まとめ|家事楽な住まいとは

マイホームに期待を寄せ、住まいづくりでご要望が高まることは大切なことです。明るい未来、暮らしのためのマイホームですから。
ただ、今の暮らしに合わせて間取りなどを考えるのではなく、みなさまの等身大の暮らしを具体的に想定し、そこに工夫をすることで暮らしやすい住まいが可能になります。
間取りや設備だけでは家事は楽になりません。ひと工夫とご家族間の協力があって家事は楽になります。
家事楽の秘訣は他にもたくさんあるので、気になる方はぜひお問い合わせください。
参照:リンナイ【熱と暮らし通信】ストレスに関する意識調査
https://www.rinnai.co.jp/releases/2018/0515
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
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そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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