マイホームは住まいのプロに頼みたい
「住まいのプロに頼みたい!」
マイホームを建てる、マイホームを購入する際には誰もがそう願うと思います。
さて、この住まいのプロというとみなさんは何を想像するでしょうか。
ハウスメーカー(住宅メーカー)?工務店?大手不動産会社?地域の不動産会社?
どれも住まいのプロに見えますよね。今回は一見住まいのプロには見えるけど、それぞれが大違いであることを解説いたします。
マイホームを購入する場合
マイホームを購入する場合で考えるとわかりやすいと思います。例えば
・建売住宅を買う
・マンションを買う
・注文住宅を建てる(建て替え)
・土地を買って注文住宅を建てる
ざっとこんな感じイメージがしやすいと思います。
さてこんな時、みなさんは誰に頼みますか。不動産会社に頼むのか、住宅建設会社(ハウスメーカーや工務店)に頼むのか、という質問です。いかがでしょうか。
住まいのプロはプロでも、プロ違い
お客様にとっては住まいのプロでも、不動産会社と住宅建設会社はプロはプロでも仕事の中身が違います。
不動産屋会社は「買うか買わないか」という「購入」がメインの仕事。土地を買う、建物を買う、ということです。
住宅建設会社は家を「建てるか建てないか」という建築、建設がメインです。
要するに、不動産会社も住宅建設会社も両方とも住まいのプロですが「それぞれ全く仕事が違う」プロなんです。プロはプロでもプロ野球とプロサッカーくらい仕事が違うのです。
なぜお客様は誤解するのか
なぜお客様はどちらも同じ「住まいのプロ」だと誤解するのか。
これは両方が「大丈夫ですよ、お任せください」と言ってしまうからです。
お客様にとってはどちらも「住まいのプロ」でがその違いは分かりません。ここで痛恨のミスが発生することがあるわけです。
仕事の内容が違うから、本当は分けて頼むべきなのに不動産屋さんも住宅建設会社さんも「大丈夫です!お任せください!」と言うのでお客様は迷子になるわけです。
それぞれの強みを理解し依頼する
仮に、土地を買って家を建てて住みたい!というマイホームの計画があったとします。この際には、土地の購入は「不動産会社」。住まいの建築は「建設会社」となります。
土地が無いと家は建てられないので土地は不動産会社さんに頼みます。土地は「買うか買わないか」ですから建物の計画を待ってくれません。早く買わないとその土地がなくなってしまいます。
土地を契約すると、たちまちその代金を払わなければなりません。およそ1ヶ月から2ヶ月。その期間に建築の準備をすることができるでしょうか。正直難しいと思います。
しかし不動産屋会社は買い主のためだけではなく、売り主のためにも働きます。できるだけ「早く高く」売る必要があります。残念ながら買い主のスケジュールだけに合わせることはできません。
「土地+注文住宅」の場合は不動産色が強くなる
土地を買って注文住宅を建てる場合は、土地の購入が先なので不動産業にスケジュールは引っ張られてしまいます。
マイホームが欲しいのに土地購入の段取りが最優先になるのです。購入者側から考えると釈然としないですね。「私たちは買う!って言ってる顧客なのに」という感じでしょうか。購入側よりもも売却側の利益が優先されてない?となるわけです。
土地+注文住宅がマイホーム計画で一番難しい
前述を整理すると、マイホーム購入計画では、土地を買って建物を建てるというのが一番難しい計画とということです。
購入と建築とそれぞれのプロに相談しながら同時並行で計画を進行させなければなりません。
まとめ
マイホームの計画を失敗しないようするためには「家を購入する」というキーワードから「住まいづくり」というキーワードに移しましょう。
事前に準備をし、うまくバランスを取ることが必要になるわけです。
ここにはテクニックが必要なのと、購入のご計画や条件によって最善の方法が変わりますので気になる方は以前の記事が参考になると思います。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都市で家を建てる場合、注文住宅でもリノベーションにおいても京都特有の環境に注意が必要です。景観条例に代表される京都独特の法令があるからです。また狭小道路や狭小土地なども京都ならではと言っても良いでしょう。
地元での経験が長く、工事経験の豊富な工務店を選ぶことが皆さんの大きな安心へとつながることと思います。
この記事を書いた人
中川 高士:あまねこう代表
営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。
業界経験は28年を超える。
実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。
2023年に独立。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。
住まいづくりで悩む方々へ
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いい住まいづくりをしないと失敗します。