プロパンガス|LPガスとは

プロパンガスとは主成分がプロパンとブタンからなるガスのことです。都市ガスはメタンが主成分で種類が違います。
初期投資が安くつくのが特徴で、都市ガスがない郊外エリアなどでは根強い需要が存在しています。しかしこのプロパンガス、2025年に制度が大きく変わります。
現在所有しているプロパンガスのお住まいにも問題が発生するかもしれません。またプロパンガスのエリアでマイホームを検討している方には知っておいて欲しい情報です。
プロパンガスの制度
プロパンガスは都市ガスより料金が高めです。これは所有の敷地内にプロパンを置いたりする作業台が発生するから。そういった経費などを賄うため料金が高めです。
料金が高いことでユーザー離れを防ぐため、プロパンガス採用の際にはガス配管工事などをサービスしてくれたりします。
ガス配管工事費用がなくなれば消費者にとってはありがたいことですね。現在はこういったサービスが定着しています。
賃貸物件を建てるオーナーにとってもこれはありがたい話。工事費用のコストダウンに繋がります。
プロパンガスの過剰な営業手法とは
料金が高いことから初期投資の費用をサービスすることで需要喚起を行う営業手法が定着しています。
例えば、給湯器の無償貸し出しがその一つ。給湯器の購入費用が下がればやはり消費者にとってはありがたい話です。
このように、その他の設備の無償貸し出しなども存在し、過剰な競争となっています。
消費者が営業経費を負担している
しかしこのような過剰な営業経費は何が原資なのでしょうか。考えればわかるのですが、結局は消費者のガス使用料金に上乗せされています。
知らず知らず消費者が負担するようになっているのです。
制度改正のポイント
改正のポイントは過剰な営業行為を防ぐこと。
まず、設備の無償貸与などが大きく制限されます。さらに選択するガス事業者を事実上変更できないというような独占契約も禁止となります。
さらに、ガスに関連しないその他設備の提供も禁止となります。例えば、エアコンやインターホンの提供。
かつ、ガス料金も内訳を記載し明確にするよう義務付けられます。
ガス会社の説明責任も課せられます。所有者や入居者への制度変更の説明なども努力義務ですが制定されるようです。
まとめ|マイホーム取得の際の注意点

「貸付配管」というプロパンガス独特の契約があります。建物内のガス配管の所有権はガス会社になっていて、文字通り「貸しますよ」というもの。
一戸建ての建築や売買で、ガスの配管が貸付配管であることを所有者がしっかり認識していないという問題があります。
将来売却する際や、今後購入したり建築したりする方々にはぜひ知っておいて欲しい情報です。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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