リビング階段を採用したい!|メリットとデメリットを解説します

「うわぁ!開放的っ!!」

リビング階段にするとそんな言葉が口から出てきます。また家族が必ずリビングを通るためコミュニケーションが取りやすいと喜ぶご家庭もあります。しかしこのリビング階段にはデメリットもあり、採用する際にはポイントを押さえておきましょう。

目次

このブログのポイント

・リビング階段の代表的なメリット・デメリットを解説します。

・リビング階段のデメリットに焦点を当てるより、メリットに焦点を当て、採用する方が健康的です。デメリットをそもそも解消する大切なポイントを紹介します。

リビング階段とは

リビング階段はその名の通りリビングに階段が設置されているスタイルです。上階に行くには必ずリビングを通るため、家族と接する機会も多くなり採用を好む人も多いようです。

リビング階段のメリット

階段周辺の廊下やホールも減り、その分リビングを広くすることができたりします。またスタイリッシュな空間になる傾向もあり、住まいのデザインとして満足感も高まります。

吹き抜けと相性が良い

吹き抜けと相性もよく、リビング階段と吹き抜けが合わさると一層開放的な空間が生まれます。デザインも洗練されて、人に自慢したくなる家、になったりします。

リビング階段のデメリット

リビング階段のデメリットとして挙げられるのは寒さです。断熱性の高い家でも、暖かい空気は上部に、冷たい空気は下部に溜まります。この温度差は不快ですし、やはり「寒い」という声をたくさん聞きます。

H3 音と臭いが気になる

上階と下階がつながるので音が聞こえます。家族との対話や雰囲気が伝わる一方で、音が聞こえることをストレスに感じることも。話し声、音楽、その他生活音が響くことが問題になったりします。

また、臭いも気になる人が多いようです。キッチンやダイニングなどで香りが強めの料理などは上階にも伝わり、不快に思うこともあるでしょう。

リビング階段を採用する時の注意事項

代表的なメリットとデメリットを紹介しましたが、リビング階段を採用する際の大切なポイントを説明します。

メリット・デメリットを解消する設計

どんな間取りにもメリットとデメリットは存在します。リビング階段の場合は、前述の寒さ対策や臭いの対策をカバーできる設計が可能な建築士や住宅会社に依頼をしましょう。

寒さや暑さは断熱など住宅性能だけではなく、体感上どうなるか、などの検討も大切です。そういった五感を体現できる設計をすることが重要です。

具体的には、

熱伝導率の低い仕上げ材を採用する、上下の温度差を解消する設備を設置する、湿度をコントールしやすい家を作り、体感的な「寒い」「暑い」を制御する、などなどです。

まとめ

すべて簡単なことではありませんが、対応できる住宅会社や建築士は存在しています。リビング階段を採用したい時は、対応が可能かどうかしっかり確認しましょう。今まで建てた事例と、住んでいる方々の生の声を聞ければ安心できると思います。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

 京都市で家を建てる場合、注文住宅でもリノベーションにおいても京都特有の環境に注意が必要です。景観条例に代表される京都独特の法令があるからです。また狭小道路や狭小土地なども京都ならではと言っても良いでしょう。

 リビング階段などは省エネ住宅と直結します。省エネ住宅は住宅性能で決まると思っているプロも多いですが、これは大きな間違いです。住み心地は性能だけでは決まりません。

 地元での経験が長く、工事経験の豊富な工務店を選ぶことは皆さんの大きな安心へとつながることと思います。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。