自分で手を加える楽しさ|マイホームに愛着が生まれます

 京都市で注文住宅・リノベーション工事を手がける工務店「あまねこう」の中川です。早速ですが、家を建てる、となった場合、およそ30種類以上の業者さんが関わることになってきます。そしてそれぞれの職人さんたちの手によって住まいが完成するわけです。

 そんな中で、みなさん自身がやってみたり、手を加えたりすることでマイホームへの愛着がグッと増すと思います。そんな事例を一つ紹介いたします。

塗装を自分でやってみる|DIY

 塗装をお客様自身で行ったケースを紹介します。屋根に使用する「破風」「鼻隠し」と呼ばれる部分の材料をご自身に塗っていただきました。木材にOPという塗装を塗るのですが、休みの日に塗っていただきました。

 実際には、工程との兼ね合い、取り合いと呼ばれる部材間の細かい施工があるので、なかなかタイミングが合わないことがほとんどです。けれど、こうやって体験、体感していただくと一生「あそこの部分は自分が塗った!」と思えるので、良いことだと思います。

 マイホームに愛着が湧くと、メンテの意識が高まったりするので家にとっても良いことです。現場を預かる側からは安全や工程への配慮が必要となりますが、せっかくであれば叶えたいと思う作業ですね。

 今回紹介した現場では、軒天と呼ばる部分はプロの塗装職人が塗ります。ですから万が一塗装に不具合があっても現場でフォローいたします。ガンガン塗っていただきました。

画像が寄りすぎて分かりにくいですが、屋根三角の部分の部材です。

柱へ落書きしたり、手形を付けたりも

 画像で紹介できないのが残念ですが、棟上げ直後、柱や梁に落書きや手形を付けたりすることもあります。小さいお子さんがいらっしゃると、喜びながら落書きしたり。化粧材には注意しなければなりませんが、それ以外は仕上げで隠れてしまいますから遠慮なく描けますね。

 画像を撮ったり、動画を撮ったりするのも良いのですが、家そのものを記念にするというのは満足感が高まります。みなさんの大切なお住まいです。できる限りご協力して良い家が建つようにお手伝いいたします。

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。