玄関にクローゼットがあると便利なの?後悔しないためのポイントを紹介

 注文住宅の間取りで人気な玄関クローゼット。玄関クローク、シューズクローゼットなどと呼ばれたりもします。玄関に大きな納戸があるわけなのですが、本当に便利なのでしょうか。使いこなすためのポイントを紹介いたします。

▶︎玄関クローゼットの主な使い方

 玄関クローゼットを設置する場合、一番メインに考えられるのは靴の収納です。靴を沢山持っている人にとっては通常の下駄箱では収まらない足数をどうしたらいいのか困ります。さらに箱ごと保管する人も多く、かなりの収納量になるので広いクローゼットが必要になるわけですね。

 この場合はとても便利です。注文住宅の場合はお手持ちの靴の数に合わせて設計することも可能です。ブーツや箱の大きさに合わせて棚の高さや奥行きも自由ですから満足度は高くなります。

 次に考えられるのはアウトドア用品など。スキーやスノーボード、BBQ用品からキャンプ用品。ゴルフバッグなどもそうでしょう。こういったグッズは大きさと量があるし、割と汚れものが多いので土間やタイルの上だと気兼ねなく収納できるというメリットがあります。

▶︎玄関クローゼットのデメリット

 玄関クローゼットのデメリットでよく紹介されるのは「匂い」。靴から何から全部収納するので匂いが気になるという人は多いんです。これの解決策はまた改めてご紹介いたします。

 そして意外なデメリットが「使いにくい」です。便利なはずの収納なのにいったいどういうことでしょうか。

▶︎「あると便利」で設置すると失敗します

 玄関クローゼットを「あると便利そう」と考えて設置すると失敗します。というのは、例えば子育て世代あるあるで、ベビーカーや子供用品で考えてみましょう。

 家を建ててから何十年という暮らしの期間の中で考えると子育ての期間は十数年です。子供用品で考えると数年でしょう。ある程度お子さんが育ってしまった場合、暮らしのスタイルも変わります。収納する「モノ」も変わるのです。

 あると便利でなんとなく「棚」などを設置すると、「映え」はしますが使いにくくなることが意外と多いのです。

▶︎玄関クローゼットが欲しい場合の基本の考え方

 収納したいモノがすでに多く、うまく考えられないけどやっぱり玄関クローゼットが欲しいよ、という方にオススメなのは「使い方を限定しない」クローゼットの設計です。

 簡単に書くと、棚を設置するべからず、です。「棚がなきゃ収納できないでしょ」と言われます。その通りです。この場合はスチールラックを置くと将来的にすごく便利です。

 収納するモノが時代によって変わっていきますので、棚の高さや幅、その他を可変できるようにしておきましょう。

 我が家は子供が小さい時に建てたのですが、この考え方で広さと動線を加味して設計しました。子供は2人。すでに成人しましたが、こうなると本当に収納したいモノはすごく変わっています。

 ラックは高さも変えられし位置も変えられます。大変便利に使っています。収納の用途がハッキリ決まってない場合には「使い方を限定しない」設計をオススメいたします。「あると便利」は実際には便利ではありません。

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。

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