京都市西京区で自然素材を使った住まいづくりを手がける「あまねこう」の中川です。古民家と聞くと皆さんはどんな家を想像するでしょうか。国は文化財の登録は50年以上と決めているので、少なくとも築50年以上の建物を古民家と呼んでも差し支えないと思います。

今回は築90年近い古民家のリノベーションのお話しです。

◼︎リノベーションのモチベーションは何か

古民家に実際に住むとなると、お客様が真っ先に言うのは「暑さ寒さ」の問題です。特に寒さに関しては健康と寿命に直結しますので重要です。その他水回りの問題と間取り。昔と今では暮らし方が違うので間取りのご相談はじっくりと時間をかけます。

◼︎部屋の断熱と暮らしやすさ

こちらは後期高齢者が暮らす古民家のリノベーション。
実は古民家になるとほとんどが「真壁」という柱が見える構造になっています。柱が見えると言うことは「断熱材を効果的に設置するのが難しい」ということです。もちろん建設費用が潤沢にあれば可能なのですが非現実的かもしれません。一部屋のみ断熱材で包む改修と、水回りやその他の間取りをやり変えるリノベーション工事となりました。

畳の部屋もしっかり残し、キッチンダイニングと2階の部屋が無垢のフローリング。壁は漆喰(しっくい)というご計画。お客様にイメージを持っていただくためパースも作成いたしました。ワクワクしますね。