京都市西京区の工務店「あまねこう」の中川です。建築工事の中に左官工事というものがあります。左官屋さん、と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
最近では「乾式工法」を採用するところが増えてきてこの左官工事が少なくなりました。
それでも左官工事がなければマイホームはできません。

◼︎左官工事とはなにか

左官工事でわかりやすいのはセメントですね。セメント練ってコテを使って壁などを塗っていく仕事。一戸建ての外壁も以前は左官でモルタル(セメントと砂を混ぜたもの)を塗って、その上から塗装をするというのが主流でした。モルタルは火に強いのが特徴で、外壁は左官下地が当たり前だった時代がありました。
最近は防火サイディングボードが主流で、水を使用せず金物で引っ掛けて設置することが多いです。水を使わないので「乾式工法」と呼ばれます。

◼︎それでも左官は無くならない

左官工事は少なくなったとはいえ工事の中ではとても重要で、なくては建築工事は叶いません。

画像はマンションフローリングの床下地。一戸建て違いマンションでは「直貼りフローリング」というものが多く採用されます。防音材付きのフローリングです。

マンションの床コンクリート(スラブと呼びます)って実は水平ではないのです。そのため水平にしてもらったり、壁の隙間を埋めてもらったり。タイルの下地を修理してもらったり、と様々な場面で出番があるのです。

リフォームやリノベーション工事には絶対に欠かせない存在です。左官工事を見かけたら、そんな目線でエールを送ってあげてください。

あまねこうでは、内装の壁や外壁も漆喰(しっくい)を塗ることが多いのですが、もちろん左官屋さんに塗ってもらっています。