京都市西京区でリノベーション工事を手がける「あまねこう」の中川です。京都市伏見区でマンションのリノベーション工事を行なっています。昭和40年のマンションで床はほとんどがタタミでした。今回はフローリングで仕上げます

◼︎床下地はどのように考えるか

ローカと台所はかつてリフォームをしたみたいでCF(クッションフロア)という材料が貼ってありました。CFの厚みは3mm。タタミは55mmあるので段差ができますね。この段差を解消するところからスタートします。

お客様の予算や状況によって変わるのですが、今回は既存のCFをめくったところを床下地の基準にして、タタミを撤去したところの床上げを行います。

建物って床や壁は水平垂直だと思いがちなんですが、結構違います。床下地の基準を決めて、その高さで水平を確認します。

場合によっては古い床下地を全部めくってしまって、新しくやり変える場合もあります。この場合は当然ながら予算は大きくアップします。

◼︎古い床下地に新しい下地を作る

タタミの下地は昔であればあるほど地板が貼っています。野地板と言ったりもします。ちなみに現代では野地板というと屋根下地のことを指してそう呼びますが、本来は「見えない部分の板」という意味です。

その地板の上に根太(ねだ)と呼ばれる木材を新しい床下地の下地にします。ややこしいですね。

根太のピッチは1尺2寸5分。約375mmです。今時の住宅会社に携わる方々には「ん?」という感じの寸法でしょう。
今回は45mm角の根太を採用したので、300mmピッチだと狭すぎる。450mmピッチだと太鼓になって音がするかもしれない。こんな風に考えて現場は進んでいきます。

お客様にもぜひこういう場面に参加して欲しいとあまねこうは考えます。マイホームが仕上がった時にとても愛着が湧くと思います。末長く住む喜びのもとになりますね。