京都市西京区で自然素材を使った住まいづくりを手がける「あまねこう」の中川です。 マイホームを考える時、収納に関して悩む方が多いと感じます。何をどこにしまうのか、今でも収納が足りてないのに片付けられるのか、収納を確保したらリビングが狭くなるんじゃないか、等々。そしてもう一つ違う悩み。それは収納建具…ドアのことなんです。 ◼︎クローゼットの中はカビが発生する条件が揃っています あまねこうのお客様には、服を吊るす収納のドアをあえて無くすことを薦めることがあります。理由は湿気とカビ対策。クローゼットにギュッと服を詰めると湿気とカビで服が傷むということが頻繁にあります。某メーカーのエコナントカを収納に使うと良い、など良く言われるのですが結論を言うとカビます。カビは物理現象。条件が揃えばカビは発生するのです。 ◼︎カビが発生しない条件を整えよう カビの発生に必要なのは「温度・湿度・栄養」。それらに対策を施すのに自然素材が最適です。カビは一旦発生してしまうと、完全に除去するのが壁に漆喰(しっくい)。漆喰そのものがまずカビに強いです。例えカビても、他の素材の場合はカビが顕在化した時は末期なのですが、漆喰の場合は初期なので安心です。発生状況のサインとして使えます。 そして、今回のオススメはドアを無くす。プライベートな部屋のクローゼットであればドアがなくても良い。ドアがないことで湿気対策にもなります。漆喰には静電気が発生しないので埃も気にしなくて大丈夫です。 オープンにしてもいいし、ドアを無くし入り口だけ作るのもOK。そしてドアの予算が無くなるので一石二鳥にも。 暮らし方と使い方を絞れば絞るほど、住み良いマイホームを得られる。住まいづくりの醍醐味です。