先日、片付けの最中に峰不二子の人形が付いたボールペンを触ると、ベタベタしていました。大事にしていた人形が劣化し、残念な気持ちで掃除をしていました。ビニル製品やゴム製品が古くなった時のあのベタベタ、なんなんでしょうか。せっかくなので住まいづくりにおける「長持ち」に関する情報を紹介いたします。
西京区で自然素材・天然素材を使った住まいづくりを手がける「あまねこう」の中川です。

合成化合物とホンモノの違い

さて、真面目に話をすると合成化合物の劣化の話となります。プラスチック、ゴム、前述の人形などのソフトビニル(PVC)などですね。高温多湿による加水分解と可塑剤、接着剤などが染み出てきて「ベタベタ」するわけです。
お手入れができないわけではないのですが、滲み出てきた可塑剤などを拭き取ることになるのでドンドンと中から流れ出てきて、最終的には流れ切ってその物体はバラバラになってしまいます。

「あまねこう」で自然素材や天然素材を採用する理由の一つに、実はこういった「長寿命」「長持ち」という特性で提案をしています。経年劣化でバラバラになったりすることがないからですね。今日は「木」に関してもっともっと知ってもらいたいと思います。

画像は恥ずかしながら我が家のWC。築20年の木造住宅です。トイレの設備は有名メーカーの機器なのですが。
棚や扉の仕上げ材が捲れています。手入れが雑であるとか、逆に磨きすぎた、などではありません。簡単にいうと接着剤の寿命が合成化合物の寿命だということです。
「新しいモノに交換すればいいじゃん」という価値観はここでは論じません。テーマは長持ち。これがホンモノ(ポイント)の木なら絶対にこんなことにはなりません。
ホンモノの木なら、凹んだり汚れたりはしますが(直せます)、ちゃんとすれば劣化することがありません。

 

ホンモノの木の可能性

木で作ったキッチン。「えっ?」とみなさん思うでしょう。
汚れるし腐るやん、と。木の扱いをちゃんと知っていれば実は全く問題ありません。これに関してはまた改めてご紹介いたします。「ホンモノの木」ということがポイントです。

これはあるお店。梁と呼ばれる材料をカウンターや机にしているのですね。化学合成材と比較すれば圧倒的に長持ちですし、存在感もグッドです。

こちらは化学物質過敏症に悩むお客様のために製作した机です。一切接着剤を使っておりません。この机だけでなく、この住まいそのものに接着剤を使っていません。当然それだけ長寿命となります。接着剤を使うと、接着剤の寿命がそのものの寿命になってしまいます。

長持ち、長寿命に関心があるなら、絶対に「木」の可能性を知っておいて欲しいと思います。あまねこうでは自然素材、天然素材をこのような概念で採用していますので、ぜひご相談ください。