健康住宅をカーテンから考えてみる 健康住宅を建てたいと考えるお客様に大切にして欲しいのは「何をもって健康住宅というのか」ということです。色々な判断基準があると思うのですが、今日はカーテンから紐解いてみたいと思います。京都市西京区で健康住宅を手がける「あまねこう」の中川です。 建材の「F☆☆☆☆(エフ・フォースター)を採用してるから健康です」「自然素材で仕上げているから健康です」等々を今日は議論いたしません。ただただ、健康住宅というキーワードで住まいづくりを考えているみなさまに「カーテン」での切り口を紹介してみたいと思います。 人類最古の繊維「リネン」 リネン(リンネル)をご存知だと思います。人類最古の繊維と言われていて、紀元前8000年くらいから存在しているそうです。はるか昔から人の暮らしの傍にあったリネン。麻の一種というとわかりやすいと思います。(ちなみに「麻」とは植物から作られる繊維の総称です) 汚れにくい リネンの特徴の一つは汚れにくいということ。生地に含まれるペクチンという成分のおかげで、汚れが付きにくく落ちやすいという性質を持っています。また抗菌性もあり清潔に使えるというのも嬉しい特徴です。 丈夫で長持ちする 丈夫で長持ちというのもリネンの特徴の一つ。海外では何十年も使用される(一説には100以上とも)ことでその丈夫さがわかると思います。水に濡れると強度が増すという性能もあり、洗濯すると丈夫になるという、魔法のような素材です。 肌触りがいい 麻の一種であるジュートはゴワゴワしていますが、リネンはサラッとしていて柔らかいのが特徴です。また使い込めば使い込むほど風合いが出るので、見た目も肌触りも良いというのは素敵な特徴だと思います。 化学物質過敏症のお客様宅に採用 以前、化学物質過敏症に悩むお客様の住まいを手がけさせていただきました。この際、カーテンの提案に「リネン」しかないと思いオススメしたところ即決で採用。問題なく暮らしていただいています。というか、あまねこうではリネンのカーテンを提案するのが標準なのですが。 ご予算のこともあり、カーテンは量販店で購入するという方が多いです。またプロの提案でも「◯◯◯で買うと安いですよ」と薦めることが多いようです。もちろんそれがダメなわけではありません。本日のテーマは「健康」。健康住宅ということを少しでも考えている方々は一度ご検討してみてはいかがでしょうか。