みなさんこんにちは。西京区で自然素材を使ったリノベーション・注文住宅を手がける「あまねこう」の中川です。

 今回はちょっとした手間をかけると面白いことができるかも、という趣旨で小技の効いたデザインを幾つか紹介いたします。

 これを観てどこかわかった方はかなりの通ですね。ある建物の床、です。目地に木材を使う、目地の通りを幾何学にしてテンポを生み出す。洗い出しではないのですが砂利を見せるモルタルの床。
 単なるモルタルで仕上げても面白くなりそうなアイデアです。

 同じ建物の部屋の入り口。ポイントは幾つかありますが、特徴的なのはタテ枠。少し長く伸ばしてあるのがこの入り口を締まって魅せています。これのせいで、枠周りの壁の仕事は相当大変だったと思います。

 キッチンパネル。これ実は石なんです。玄昌石(粘板岩)なんですね。重いし硬いし大変でした。自然素材にこだわりパネルを使いませんでした。

 梁。これ実はビニルクロスです。準耐火構造といい、構造の木部を被覆しなければならないという法律によって木をそのまま見せられない住まいでした。でもデザインとしてここは木にしたい!という強いご要望だったので思い切ってクロスを貼りました。職人さんに感謝です。

 手間をかける楽しさが皆さまに少しでも伝われば幸いです。