スケルトン工事・スケルトン解体ってよく聞くけどなに?

 京都市西京区でリノベーション工事を手がける「あまねこう」の中川です。早速ですが「スケルトン」という言葉が建築業界では使われます。

 スケルトンって聞くと骸骨をイメージするかもしれません。スカル、って言ったりもしますね。語源は実はその通り。骨格・骨組み、という意味があり「柱(構造)だけ残して解体撤去します」という意味で建築業界では使われます。

▶︎スケルトンにするのには理由があります

 画像はスケルトンまで解体している工事中のもの。ここまで解体するのには色々な理由があります。

 例えば、古い家の耐震性能や断熱性能を向上させたい時や、かつ今の暮らしに合わせて住まいの間取りを大幅に変えて生まれ変わらせる、などという際にスケルトンまで解体します。

▶︎耐震診断と耐震補強もやりやすい

 耐震補強のため基礎を打設し、構造の柱を設置していく手前の様子です。こちらのお住まいはスケルトンの解体工事が終わった後に耐震診断を行い、耐震補強工事をいたしました。

 またリフォームの場合でも、少しだけ解体するよりは広い範囲で撤去してしまった方が結果的に綺麗に仕上がることも多く、一部屋だけスケルトンにまで解体する、ということもあります。

古い家の中に新しく耐震構造を施工。耐震シェルターと言います。

▶︎道が狭く、クレーン車が入れない立地でリノベーション

 京都市内の場合、道が狭くて新築する際に大きな車両が侵入できない、などの理由でこのような

「スケルトン解体 × リノベーション」

という工事の選択もあるわけです。

 この方法であれば、建て替えが難しい条件などの時でも、新しい住まいと暮らしのご計画を進めていけるのではないでしょうか。参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。

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