
年末は、仕事や暮らしを振り返るタイミング。
家づくりについても「今年こそ進めようと思っていたけれど、まだ決断できていない」という方は少なくありません。
ですが実際には、家づくりは“急がなかったからこそうまくいった” というケースも多くあります。
この記事では、年末という節目だからこそ考えてほしい「急がなくてよかった判断」について整理してみます。
- 1. なぜ家づくりは急ぎやすくなるのか
- 1.1. 周囲の声や情報に背中を押されやすい
- 1.2. “今年中に何か決めたい”という年末特有の心理
- 2. 急がなくてよかったと感じやすい判断とは
- 2.1. 土地選びを一度見送った判断
- 2.2. 間取りや広さを“流行”で決めなかった判断
- 2.3. 工務店・住宅会社を即決しなかった判断
- 3. 家づくりは“遅れた”ではなく“整った”と考える
- 3.1. 時間をかけることで判断の質は上がる
- 3.2. 住み始めてから効いてくるのは“判断の納得感”
- 4. 年末だからこそやっておきたいこと
- 4.1. 「何を決めて、何を決めていないか」を整理する
- 4.2. “来年の自分たち”に判断を委ねる選択もある
- 5. まとめ|急がなかった判断が、後から支えになる
なぜ家づくりは急ぎやすくなるのか

周囲の声や情報に背中を押されやすい
「今は建て時ですよ」
「補助金があるうちに」
「金利が上がる前に」
こうした言葉は、決して間違いではありません。
ただ、自分たちの状況とは別の軸で語られていることも多く、焦りだけが先行してしまう原因になります。
“今年中に何か決めたい”という年末特有の心理
年末は「区切り」を意識しやすい時期。
そのため、本来はもう少し考える余地があることでも、「今年中に決めないといけない気がする」と感じやすくなります。
急がなくてよかったと感じやすい判断とは

土地選びを一度見送った判断
条件は悪くないけれど、
「本当にこの場所で暮らしたいか?」という問いに即答できなかった。
こうした違和感を無視せず、一度立ち止まった結果、後からもっと納得できる土地に出会えた、というケースは珍しくありません。
間取りや広さを“流行”で決めなかった判断
SNSや事例を見ていると、
「これが正解なのかも」と思える間取りが次々に出てきます。
ですが、暮らし方は家族ごとに違います。
急がずに日常を見直したことで、自分たちに合う間取りが見えてきたという声は多いです。
工務店・住宅会社を即決しなかった判断
「感じは良かったけれど、少し引っかかるところがあった」
その直感を大切にし、決断を先送りにしたことで、より安心して相談できる相手に出会えた、という例もあります。
家づくりは“遅れた”ではなく“整った”と考える

時間をかけることで判断の質は上がる
急いで決めたことほど、後から「本当にこれでよかったのかな?」と不安になりがちです。
一方、時間をかけて整理した判断は、多少迷っても「自分たちで選んだ」と納得しやすくなります。
住み始めてから効いてくるのは“判断の納得感”
家づくりは完成がゴールではありません。
暮らしが始まってから、判断の積み重ねが効いてきます。
急がずに決めた選択ほど、
日常の中で後悔になりにくい傾向があります。
年末だからこそやっておきたいこと

「何を決めて、何を決めていないか」を整理する
全部を前に進める必要はありません。
・決められたこと
・まだ迷っていること
・今は決めなくていいこと
この3つを分けるだけでも、気持ちはかなり整理されます。
“来年の自分たち”に判断を委ねる選択もある
無理に今決めなくても、来年、状況や気持ちが整ってから判断した方が良いこともあります。
それは「先延ばし」ではなく、暮らしを大切にするための選択です。
まとめ|急がなかった判断が、後から支えになる

家づくりで大切なのは、
早く決めることでも、正解を当てることでもありません。
「この判断でよかった」と、住み始めてから思えるかどうか。
年末という節目だからこそ、一度立ち止まって、自分たちのペースを確認してみてください。
急がなくてよかった、と思える判断は、きっとこれからの暮らしを支えてくれると思います。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」
いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。




