年末は、仕事や暮らしを振り返るタイミング。
家づくりについても「今年こそ進めようと思っていたけれど、まだ決断できていない」という方は少なくありません。

ですが実際には、家づくりは“急がなかったからこそうまくいった” というケースも多くあります。
この記事では、年末という節目だからこそ考えてほしい「急がなくてよかった判断」について整理してみます。

なぜ家づくりは急ぎやすくなるのか

周囲の声や情報に背中を押されやすい

「今は建て時ですよ」
「補助金があるうちに」
「金利が上がる前に」

こうした言葉は、決して間違いではありません。
ただ、自分たちの状況とは別の軸で語られていることも多く、焦りだけが先行してしまう原因になります。

“今年中に何か決めたい”という年末特有の心理

年末は「区切り」を意識しやすい時期。
そのため、本来はもう少し考える余地があることでも、「今年中に決めないといけない気がする」と感じやすくなります。

急がなくてよかったと感じやすい判断とは

土地選びを一度見送った判断

条件は悪くないけれど、
「本当にこの場所で暮らしたいか?」という問いに即答できなかった。

こうした違和感を無視せず、一度立ち止まった結果、後からもっと納得できる土地に出会えた、というケースは珍しくありません。

間取りや広さを“流行”で決めなかった判断

SNSや事例を見ていると、
「これが正解なのかも」と思える間取りが次々に出てきます。

ですが、暮らし方は家族ごとに違います。
急がずに日常を見直したことで、自分たちに合う間取りが見えてきたという声は多いです。

工務店・住宅会社を即決しなかった判断

「感じは良かったけれど、少し引っかかるところがあった」

その直感を大切にし、決断を先送りにしたことで、より安心して相談できる相手に出会えた、という例もあります。

家づくりは“遅れた”ではなく“整った”と考える

時間をかけることで判断の質は上がる

急いで決めたことほど、後から「本当にこれでよかったのかな?」と不安になりがちです。

一方、時間をかけて整理した判断は、多少迷っても「自分たちで選んだ」と納得しやすくなります。

住み始めてから効いてくるのは“判断の納得感”

家づくりは完成がゴールではありません。

暮らしが始まってから、判断の積み重ねが効いてきます。

急がずに決めた選択ほど、
日常の中で後悔になりにくい傾向があります。

年末だからこそやっておきたいこと

「何を決めて、何を決めていないか」を整理する

全部を前に進める必要はありません。
・決められたこと
・まだ迷っていること
・今は決めなくていいこと

この3つを分けるだけでも、気持ちはかなり整理されます。

“来年の自分たち”に判断を委ねる選択もある

無理に今決めなくても、来年、状況や気持ちが整ってから判断した方が良いこともあります。

それは「先延ばし」ではなく、暮らしを大切にするための選択です。

まとめ|急がなかった判断が、後から支えになる

家づくりで大切なのは、
早く決めることでも、正解を当てることでもありません。

「この判断でよかった」と、住み始めてから思えるかどうか。

年末という節目だからこそ、一度立ち止まって、自分たちのペースを確認してみてください。

急がなくてよかった、と思える判断は、きっとこれからの暮らしを支えてくれると思います。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士

京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。

実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。

2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。

【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員

「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。

住まいづくりで悩む方々へ

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いい住まいづくりをしないと失敗します。