みなさんこんにちは。
京都市で自然素材の注文住宅・リノベーションを手掛ける「あまねこう」工事担当の中川です。

今日はちょっと変わった切り口から「健康住宅」を考えてみたいと思います。きっかけは、あるテレビ番組でした。100歳を超える男性の長寿の秘訣と「睡眠」に関する特集だったのです。

睡眠は健康のカギ|「眠れる家」とは?

睡眠が健康にとって重要であることは誰もが知っています。

私たちがご提案している無添加住宅でも「眠れる家」という表現を使い、空気質や環境づくりが睡眠に大きな影響を与えることをお伝えしています。

しかし実は、あまねこうではこれまで「睡眠と健康住宅」を深掘りすることしてきませんでした。

睡眠は空気質などだけで語れるものではないからです。それを今回あらためて考えるきっかけになったのが、「給湯器」とのつながりです。

睡眠とお風呂の深い関係

「お風呂と睡眠が関係あるの?」と思う方もいるかもしれません。実は科学的にも、入浴のタイミングが睡眠の質を大きく左右することがわかっています。

九州大学の研究によると、就寝の1.5〜2時間前に「40℃のお湯に16分入浴」することで、

・入眠までの時間が短縮
・夜中に目が覚めにくくなる
・睡眠の深さが増す

といった効果が確認されています。

お風呂で体の深部体温を上げ、退浴後にスムーズに体温が下がることで、自然な眠気が訪れる仕組みです。

睡眠は健康のカギ—「眠れる家」をどう作る?

睡眠の質は、体調・メンタル・免疫にも直結します。無添加住宅の考え方でも、空気質や湿度、におい、光のコントロールなど、寝室環境を整えることが重要です。

ただ、本当に“眠れる家”を目指すなら、暮らしの時間軸——とくに入浴と就寝のタイミング——まで設計に取り込む必要があります。

入浴と睡眠の関係(科学的背景)

就寝の1.5〜2時間前に、40℃程度のお湯におよそ15〜16分浸かると、入眠がスムーズになり、途中覚醒も減り、主観的な睡眠の質が高まるとされています。

入浴でいったん深部体温を上げ、退浴後に体温がなだらかに下がっていく過程が、自然な眠気を引き出すためです。

ノーリツ給湯器の「睡眠サポート機能」

数ある給湯器メーカーの中でも、ノーリツは睡眠と入浴の関係にいち早く注目しています。
特に特徴的なのが以下の機能です。

1. あったか睡眠サポートモード

独自の「人体熱モデル技術 HIITO」を活用し、ユーザーが設定した就寝予定時刻から逆算。
最適な「入浴開始時刻」や「退浴タイミング」を通知してくれます。
スムーズな体温低下を促し、自然な眠気を引き出すサポートをしてくれるのです。

2. 睡眠履歴機能(おふろカレンダー連携)

入浴と就寝の履歴を自動的に記録し、日々の傾向を把握。
医師監修の入浴提案や「温活モード」「気象病モード」といった機能もあり、健康や睡眠の質を高める工夫が盛り込まれています。

健康住宅に必要なのは「暮らしの時間軸」まで考えること

「健康住宅」というと断熱や空気環境ばかりに注目されがちですが、実際にはもっと生活に密着した視点が欠かせません。

・ご家族の年齢
・お風呂に入る時間
・睡眠のリズム
・生活習慣

これらを時間軸で考えなければ、本当の意味で「健康住宅」とは言えないと強く感じています。

あまねこうでは、

・心のストレス
・身体のストレス
・暮らしのストレス

この3つをできる限り減らすことを「健康住宅」と定義しています。そして「睡眠」はまさに暮らしのストレスを減らす要のひとつ。
今後は住まいづくりの中で積極的にご提案していきたいと考えています。

まとめ

・睡眠の質は健康と長寿のカギ
・入浴と睡眠の関係は科学的に証明されている
・ノーリツ給湯器には「睡眠サポート機能」が搭載されている
・健康住宅は断熱や空気環境だけでなく、暮らしのリズムまで考える必要がある

住まいと暮らしの工夫で、より良い睡眠と健康を実現していきましょう。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士

京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。

実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。

2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。

【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員

「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。

住まいづくりで悩む方々へ

「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」

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いい住まいづくりをしないと失敗します。