こんにちは、京都で自然素材の家づくりを手がける「あまねこう」です。
今回のテーマは、自然素材が持つ断熱性の高さについて。
「夏は涼しく、冬は暖かい家にしたい」 そんな住まいの理想を、自然素材がどう叶えるのか── 実際の建材とあわせてご紹介します。
なぜ自然素材は熱を伝えにくいのか?

断熱性とは、外気の温度が室内に伝わりにくい性質のこと。
自然素材には、「熱伝導率が低いもの(=熱を伝えにくい素材)」が多く、 室温を一定に保ちやすいという特長があります。
たとえば金属はすぐに熱くなりますが、木や土は熱の伝わりがゆっくり。 この違いが、断熱性の差=暮らしやすさの差に直結するのです。
実際に使われる断熱性の高い自然素材
無垢材のフローリング

無垢材(特に厚みのあるもの)は空気を多く含む構造のため、 外気温の影響を受けにくく、断熱性が高い素材です。
- 夏は熱が伝わりにくく、床がべたつかない
- 冬も冷え込みすぎず、ヒヤッとしにくい
特にあまねこうで採用している「シンゴン」は、 軽くて柔らかく、断熱性にも優れた木材としておすすめしています。
炭化コルク断熱材

あまねこうでおすすめしているのが、炭化コルクという自然素材の断熱材です。
- コルク樫を炭化させ、接着剤を使わずに圧縮形成
- 空気層が多く、高い断熱性と防音性を実現
- 湿気に強く、カビや害虫に対しても強い
人工素材に比べて経年劣化しにくく、 自然由来でありながら高性能というのが炭化コルクの魅力です。
漆喰や土壁の外壁仕上げ

外壁の仕上げ材としても、自然素材は断熱に貢献します。
漆喰や土壁は、壁の厚みとともに熱をじんわり遮断する層を形成。 それにより、
- 夏は直射日光の熱を伝えにくく、室内の温度上昇を防ぐ
- 冬は室内の暖気を外に逃がさない
という、断熱+蓄熱の複合効果も期待できます。
自然素材の断熱性は“体感”にこそ表れる

数値では伝わりにくいものの、自然素材の断熱性は、 「なんとなく涼しい」「エアコン効率がいい」など、 日々の体感に大きく現れます。
また、床・壁・天井の素材を組み合わせることで、 家全体の断熱性能を高める設計も可能です。
まとめ:快適さは、素材選びから始まる
住まいの快適さは、冷暖房の性能だけではありません。
素材そのものが熱を伝えにくい=家全体で温度を整えることで、 エアコンの稼働も抑えられ、省エネにもつながります。
自然素材の断熱性を活かした住まいづくり、 ぜひあまねこうにご相談ください
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」
いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。