中古戸建てを購入してリフォームを考えている方へ

マイホームを検討する際、中古戸建てを購入してリフォームを考える方はとても多いと思います。
新築を購入したり建てたりするよりも予算も調整しやすく、エリアや地域も選びやすいというのが人気の理由の一つです。
中古住宅を選ぶ際のリスクと失敗
しかし、中古戸建てを購入してリフォームを検討する際に知っておかないととんでもない失敗をすることも。
そうならないよう、いくつかの事例を紹介します。
暖かく涼しい家に住みたい|中古住宅のリスク

暖かく涼しい家にしたい!
そう思う方は多いでしょう。リフォームでなんとか、という相談のトップ3に入るのではないでしょうか。
しかし、暖かく涼しい家にするための断熱工事は、家の造りによってはとても難しいことがあります。
「真壁」という家の造りをご存知でしょうか。
真壁というのは、家の中の壁を見た時に柱が見えている状態の造りを指します。
柱が見えているということは、断熱材は柱と柱の間に柱よりも薄い断熱材か、もしくは土壁などで断熱材がない状態だと考えられます。
この造りの際、壁に断熱材を施工するのは相当な予算が必要となります。また古民家や和風の家になるとその雰囲気を残すこともできなくなってしまいます。
こういったケースの場合は、床の断熱施工や窓に内窓を設置したりするのが効果的だと思います。
屋根や外壁を整えたい|中古住宅のリスク

次に家全体のことを考えると屋根と外壁でしょう。雨漏れがあると家の寿命が一気に短くなります。
特に怖いのは屋根です。
数十年前の屋根材で大ヒットした屋根があるのですが、これが後年「欠陥」であることが判明し大問題になったことがありました。
この屋根材の家を知らずに買うと、まず屋根の葺き替えをしないといけません。しかもこの屋根材には「アスベスト」が含まれているので、撤去費用も大幅にアップします。
こうなると、あれもしたいこれもしたいとリフォームに抱いていた夢どころか、予算が追いつかず何も満足にできない、というようなことが起こってしまいます。
まとめ

いかがでしょうか。
中古戸建ての購入とリフォームを検討している方にとっては大問題になるリスクの一部を紹介いたしました。
こうならないようにできる対策は、購入前に屋根や外壁の様子はどうか、リフォーム歴はあるかないか、などのチェックが必要です。
断熱に関しても構造上の問題などは不動産会社では充分に予測が難しいでしょうから、こちらも購入前に工務店などに相談するのが良いと思います。
購入してからリフォーム、ではなく
購入する前にリフォームの見積もりをするようにすれば失敗を防ぐことができるでしょう。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市「固定資産税評価委員会」委員に任命される。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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