雨漏れの現場調査です
みなさんこんにちは。京都市でリフォーム工事を手がける「あまねこう」の中川です。
京都市伏見区の、とある集合住宅の雨漏れの相談があり現場を拝見してきました。こちらの集合住宅は1階がテナント、2階から4階までは賃貸住宅になっているRCのマンションです。
ご相談は「1階のテナントで雨漏れがする!」
というものでした。
現場調査の順序
雨が漏れている動画を送ってくださったのですが近すぎて様子がわかりませんでした。まずはどこから漏れているのか動画だけでは検討がつかなかったのでまずは中川だけで現場調査に行きました。
余談なのですが、もしも動画や写真で様子を撮影するときは、近い写真と引き気味の写真があると総合的に判断しやすくなります。
共用廊下から漏れている可能性

テナント上の共用廊下に水溜りができていました。
数年前に大改装工事をやったらしいのですが、その際、廊下の古い長尺シートの上に新しい長尺シートを上貼りした感じです。
古い長尺シートが剥がれてしまっていて、ドレンの周りのコーキングも切れていました。水勾配も取れていないので水溜りができてしまい、防水の切れているところから漏れているようです。
各階の共用部が全てこんな感じでした。今回の漏水箇所は応急処置として古いコーキングを撤去して新しくコーキングを打ち直すことになったのですが、もって2年くらいかな、と思います。
以前の大改修の際に、もう少し適切に工事していたら大丈夫だっただろうと想像できます。マンションや集合住宅の所有者の方は大変ですね。建築のプロや工務店から「これでOK!」と言われれば信じるしかありません。
今回は上記の応急処置と総括した報告のみです。今後の経過が心配な現場でした。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」
いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。