家づくりを考え始めると、「自然素材がいい」と聞く一方で、「自然素材の反対って何?」と疑問が出てこないでしょうか。
打ち合わせで言葉の意味があいまいなままだと、判断がしにくくなります。
この記事では、よく対比で使われる「化学素材=新建材(しんけんざい)」を軸に、自然素材との違いを初心者向けに整理します。
「自然素材の反対」は?現場では「新建材」と言われることが多い

厳密に「自然素材の反対」という正式な用語があるわけではありません。
ただ住宅の現場では、自然素材と対比して「新建材」という言い方がよく使われます。
新建材は、工場で安定した品質になるよう加工された建材の総称です。例えば、合板フローリング、ビニールクロス、化粧板などが挙げられます。
一方の自然素材は、無垢材(一本の木から切り出した木材)、漆喰、珪藻土など、素材の性質を活かす考え方の建材です。
「自然素材=良い」「新建材=悪い」ではない
ここが一番大切です。
どちらにも得意・不得意があり、暮らし方によって向き不向きが変わります。
言葉のイメージで決めるより、「何を優先したいか」で選ぶほうが失敗しにくいです。
違いが出やすいポイントは3つ
自然素材と新建材の差は、見た目だけでなく、触り心地・お手入れ・時間による変化に出やすいです。
1)空気感や湿気との付き合い方
自然素材の中には、湿気を吸ったり吐いたりする性質(調湿性)が期待できるものがあります。
新建材は表面がコーティングされていることも多く、性質が安定していて掃除がしやすい反面、素材自体の“呼吸”は小さくなりがちです。
2)傷・汚れへの強さと直しやすさ
新建材は表面が強く、汚れが落ちやすいものが多いです。忙しい家庭には安心材料になります。
自然素材は傷が入りやすい場合もありますが、種類によっては部分補修がしやすく、変化が味わいになることもあります。
「きれいを保ちたい」のか、「変化も含めて楽しみたい」のかが判断の分かれ目です。
3)経年変化をどう捉えるか
自然素材は、色味が変わったり艶が出たりと表情が変化します。
新建材は比較的変化が少ないものもあります。一方で変化ではなく劣化するものも。いずれにせよ変化が「魅力」か「ストレス」か、劣化が「気にならない」か「ストレス」かを想像しておくと選びやすいです。
迷わないための確認のコツ

素材選びは、言葉だけでは伝わりにくいので確認の仕方が重要です。
「どこに使うか」で考える
家全体を自然素材で統一する必要はありません。
素足で触れる床、長く目に入る壁、掃除のしやすさが必要な水回りなど、場所ごとに優先順位は違います。
サンプルで「触る・見る」
カタログより実物が早いです。触感や光の反射、汚れの目立ち方はサンプルで一気に分かります。
可能なら照明の下での見え方も確認すると安心です。
メンテナンスは「頻度」と「自分でできるか」を聞く
「何をすればいいか」だけでなく、「どれくらいの頻度か」「自分でできるか」まで聞くと、暮らしに合うか判断しやすくなります。
まとめ

- 「自然素材の反対」は正式用語ではありませんが、対比でよく出るのは「新建材」です。
- 違いは、空気感・傷や汚れ・経年変化に表れやすいです。
- 正解は一つではなく、「どこに使うか」「何を優先するか」で選ぶのが近道です。
まずは床・壁・水回りのうち、優先したい場所を一つ決めて、サンプルで確かめてみると良いかもしれません。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
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「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
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