
自然素材の家というと、子育て世代を中心に注目されることが多いですが、実際には40代以降の壮年世代、そして60代以降の熟年世代にとっても大きな意味を持ちます。
健康、快適さ、資産性、そして人生そのものの質。これらを考えるとき、自然素材の家は“必然の選択”と言えるのです。
今回は、壮年世代・熟年世代それぞれの暮らしにおける自然素材の価値、そして世代を超えて共通する魅力を解説します。
壮年世代にとっての必然性

40代から50代の壮年世代は、仕事や家庭、地域活動と多忙を極める毎日を送っています。家はその疲れを癒す拠点であり、心身を回復させる場所であるべきです。
しかし、化学建材や新建材に囲まれた家では、知らず知らずのうちに体に負担をかけてしまうことがあります。接着剤や塗料から発生する化学物質は、目に見えないストレスとなって生活に影響を及ぼすのです。
自然素材の家は、このような不安を軽減します。漆喰の壁は調湿作用で室内環境を整え、無垢材の床は温かみと柔らかさで体をやさしく支えます。
40代・50代は健康リスクが気になり始める時期ですが、自然素材は空気環境を整え、安心できる住まいを実現します。
さらに、壮年世代は「今」だけでなく「10年後・20年後」の生活を考える時期でもあります。
安価な素材は早期の劣化でメンテナンス費用が膨らむ一方、自然素材は経年美化し、長く使い続けられることが大きな強みです。結果的に将来の資産価値も守られるのです。
熟年世代にとっての必然性

60代以降の熟年世代は、人生の大半を自宅で過ごすようになります。現役を引退し、家での時間が長くなるからこそ、住環境の質が暮らしの快適さに直結します。
自然素材の家は、そんな生活を支える理想的な住まいです。
漆喰や無垢材がつくり出す空気は心地よく、化学物質の少ない環境は体への負担を和らげます。年齢を重ねると化学物質や湿度の変化に敏感になる方も多いため、自然素材が生み出すやさしい環境は健康寿命を延ばす力となります。
また、自然素材の魅力は経年変化にあります。
無垢材の床は年月とともに艶を増し、漆喰の壁は落ち着いた風合いへと変化します。これは「古くなる」のではなく「味わいが深まる」と表現でき、人生と同じように豊かさが積み重なる感覚を味わえるのです。
さらに、自然素材の家は適切な手入れをすれば長く使い続けられ、大がかりなリフォームを避けられる場合もあります。これは年金生活を迎える世代にとって大きな安心材料です。
世代を超えて共通する自然素材の価値

壮年世代にも熟年世代にも共通するのは、「健康的で快適な空気環境」が手に入るという点です。どの世代であっても、住まいの空気は体に直結し、安心して過ごすための基本となります。
また、長期的に見てメンテナンス性や耐久性が高いことも大きな共通メリットです。
初期費用を抑えることだけを重視した結果、後から大きな費用がかかるケースは珍しくありません。自然素材はそうした不安を和らげ、暮らしに安定をもたらします。
さらに忘れてはいけないのが「心の豊かさ」です。自然素材は見た目や手触り、香りを通じて安心感を与え、精神的な充足をもたらします。
働き盛りの壮年世代にも、余生を楽しむ熟年世代にも共通して大切なのは「心地よい暮らし」であり、それを支えるのが自然素材なのです。
まとめ
自然素材の家は、壮年世代にとっては「今と未来を守る家」、熟年世代にとっては「人生を豊かにする家」。世代が違っても共通して言えるのは、自然素材は“必然の選択”であるということです。
本物の素材がもたらす安心と快適さを取り入れることで、どの世代にとっても暮らしの質は大きく変わります。未来を見据えた住まいづくりには、自然素材という選択が欠かせません。
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この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
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