
住宅ローンを組めば「家づくりに必要な費用はすべてまかなえる」と思っていませんか?
実はローンに含められない、または想定外になりやすい“隠れ費用”が多く存在します。
今回は、住宅購入後に「こんなはずじゃなかった」とならないために、代表的な隠れ費用と対策を解説します。
住宅ローンに含まれない代表的な費用

条件によっては住宅ローンに含んでくれる金融機関もありますが、大前提として借りれないと思って方が良いものです。
登記費用
- 所有権保存登記・抵当権設定登記などで数十万円規模
- 専門家(司法書士)に依頼するため、現金支払いが必要
火災保険料・地震保険料
- 住宅ローンの審査条件として加入必須
- 保険期間によっては数十万円が必要になるケースも
外構工事費
- 駐車場・門・フェンス・庭などは「建物本体」と別扱い
- 見積もりから抜けていて、後で大きな出費になる典型例
- ローン申込時に見積もりを提出したものの、内容が甘く予算オーバーに
家具・家電の購入費
- 新居に合わせて買い替えるケースが多い
- 数十万~100万円以上かかることも珍しくない
引っ越し費用・仮住まい費用
- 賃貸併用や建て替えでは、仮住まい・荷物預かり費用が発生
- 引っ越し費用も家族構成や荷物量で大きく変動
隠れ費用が発生する理由

- ローンは「建物+土地」が基本対象で、それ以外は自己資金が前提
- 工務店やハウスメーカーの見積もりにも含まれないことが多い
- 「引き渡し直後に資金不足」という事態を招きやすい
隠れ費用に備えるための対策
- 諸費用をまとめて一覧化:工務店や金融機関に「別途必要な費用」を確認し、一覧で把握する
- 隠れ費用を顕在化し、資金計画に組み込む:登記・保険・外構・家具家電・引っ越しなどの費用を事前に試算し、「自己資金+住宅ローン」でトータルの必要額をカバーできるよう調整する
- 優先順位を決めて準備:家具・外構などは後からでも対応できる部分を見極め、必須部分から資金計画に組み込む
- 信頼できる工務店に相談:建物以外に必要となる費用を含めて、資金計画全体を見てもらう
まとめ

住宅ローンを組んでも、登記・保険・外構・家具家電・引っ越し費用などは別途必要になります。
「ローンに含まれない費用=隠れ費用」を事前に把握し、自己資金とローンを合わせて総額をカバーできるように計画することが、安心して家づくりを進めるためのポイントです。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
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