無垢フローリングは愛犬にやさしい?住んでわかった実体験

みなさんこんにちは。
京都市の工務店「あまねこう」工事担当の中川です。
以前、当社のブログで「人気の犬種10選」という記事を公開しました。
その際、我が家の愛犬である柴犬「茶々丸」は…なぜか対象外(笑)
(記事はこちら👉人気の犬種10選と室内飼いの注意点)
今回はその柴犬との暮らしで後悔していることの一つ、「フローリング選び」について工事日記としてご紹介します。
無添加住宅で使用する「無垢フローリング」とは?

無添加住宅では、無垢材のフローリングを標準で使用しています。
無垢フローリングとは、接着剤を使わず、1枚の木から削り出した天然の木材です。
合板や化学接着剤を使った「複合フローリング」とは根本的に違い、自然素材の魅力そのままが詰まっています。
無垢材にも硬いもの・柔らかいものがありますが、実はこの「柔らかい無垢材」が愛犬にとって理想的な床材なのです。
我が家の柴犬・茶々丸と複合フローリングの後悔

うちの柴犬「茶々丸」は現在11ヶ月。とても元気で、散歩が足りないと家の中を全力疾走します。
実は我が家は事情があり、複合フローリングを使用していました。
その結果、ツルツルと滑ってしまうため、茶々丸のためにペット用カーペット(30cm角)を敷き詰める日々…。
「最初から無垢フローリングにしておけば…」と、今でも後悔しています。
「愛犬用フローリング」にも注意点があります
最近では「ペット対応フローリング」として滑り止め加工の複合フローリングも販売されています。
確かに滑りづらいのですが…
- 合板の上に滑り止め塗装が施されたものが多く
- 接着剤や化学塗料が使用されている
- 傷がついても修復ができない
さらに、子犬が床をかじることもあります。
化学物質や塗料を誤って口にするリスクや、床が傷だらけになることに飼い主側のストレスも…。
床から30cmの空気、知っていますか?

犬や赤ちゃんが生活する床付近の高さ、実は家の中で最も空気が汚れているゾーンです。
化学接着剤からの揮発成分やハウスダストは、重さがあるため下にたまりやすく、吸い込むリスクが高くなります。
だからこそ、自然素材の無垢フローリングは、愛犬にも人間の赤ちゃんにもやさしい選択と言えるのです。
無垢材の傷は本当に気になる?
「無垢フローリングは傷がつきやすいでしょ?」
という声もよくいただきます。
確かに、柔らかい無垢材は傷がつきやすいのですが、簡単に直せるのが大きな特徴。
というよりも、多少の傷も「味」として気にならなくなる、それが無垢材の魅力です。
「愛犬がかじっても、走り回っても、まあいっか」と思える住まい。
そんなおおらかな空間での暮らしを無添加住宅は叶えてくれます。
無垢のフローリングの傷を直す
無垢のフローリングの傷を直す様子を動画で説明しています。興味のある方はぜひご視聴ください。
滑り止め塗料のメリット・デメリット
最近では、**愛犬のための滑り止め塗料(ガラスコーティングのようなもの)**も登場しています。
- 複合フローリングにも塗布可能
- 肉球がぴたっと吸い付いて滑らない
- 無垢材にも対応可能
とても良い製品なのですが、一度塗ってしまうと無垢材ならではの「傷の修復しやすさ」や「経年の味わい」が失われてしまいます。
これから家を建てる人なら、はじめから滑りにくい柔らかめの無垢フローリングを選ぶのがやはりおすすめです。
まとめ|愛犬家住宅と無添加住宅の相性は抜群
無添加住宅の無垢フローリングは、
- 滑りにくい
- 化学物質を含まない
- 傷がついても直しやすい
- 空気がきれい
と、愛犬の足腰や健康にとってもメリットがたくさんあります。
「愛犬家住宅コーディネーター」としても、無添加住宅は本当におすすめ。
これからワンちゃんとの暮らしを始める方には、ぜひ知っておいてほしいポイントです。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
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