
マイホームを考え始めた方が、まず訪れたくなるのが「住宅展示場」。
けれども、何も準備せずに行くと、キラキラしたモデルハウスに圧倒され、営業トークに流されてしまう…なんてことも。
そこで今回は、住宅展示場に行く前に知っておくべき7つのチェックポイントを、家づくり初心者向けに解説します。
1. 家を建てたいエリアと予算をざっくり決めておく

土地から探すお客様の場合は、どの会社が自分の希望エリアに対応しているかで、見るべきハウスメーカーが変わります。
また予算感がわかっていないと、見た家が「夢のまた夢」になりかねません。エリアや予算をできるだけ把握しておくとスムースな家づくり、住まいづくりがスタートできます。
2. 自分たちのライフスタイルを振り返る

ライフスタイル、暮らし方を整理しましょう。
共働きか?子育て中か?老後まで住む予定か?
展示場の家が本当に自分たちに合っているのか判断する材料になります。
3. 「営業されに行く」という覚悟を持つ

「見るだけ」と思って住宅展示場に行っても、実際にはあまり勉強にはなりません。見るなら覚悟決めていきましょう。展示場は接客の場です。営業される前提で、連絡先を教えるかどうかの方針も考えておきましょう。
4. 気になる工務店やハウスメーカーを事前に調べておく

住宅展示場は各地に存在しますが、それぞれの展示場で出展している住宅会社は異なります。見たい会社がどこに出展しているか、展示場の公式サイトで確認しておくと効率的です。
5. 見学の目的を決めておく

間取りの参考にするのか?性能の確認をするのか?営業の雰囲気を掴むのか?
「今日は●●を見に行こう」と決めておくと、商談に流されにくくなります。
6. メモ帳・スマホ・カメラは必携

どの家にどんな良さがあったのか、後から混乱しないように記録を残しましょう。
また出展会社によっては写真撮影を禁止しているところもあります。撮影したい時は声をかけるのもエチケットです。
7. 体力と時間に余裕を持つ

展示場は広くて1軒1軒見学に時間がかかります。
疲れて判断力が鈍る前に、2~3棟くらいに絞って丁寧に見るのがオススメです。
最後に|住宅展示場見学の心得

住宅展示場は夢をふくらませる場である一方、冷静さも必要な場所となります。
「何となく行ってみた」ではなく、準備して行くことで情報の質が大きく変わります。「見るだけでも」という気持ちは理解できますが、せっかくの時間を使うわけですから無駄な時間にならないように心がける方が良いと思います。
皆様にとって必要な情報を得るわけですから、特に「3. 営業されに行く」という覚悟は大切です。面倒なことよりも有益な情報が待っていると思います。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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