
「住まいづくり・家づくりって何から始めたらいいの?」
「色々調べてるけど、ネットの情報ばかりで不安…」
そう感じる方はとても多く、実際に家づくりを始める前の時点で誤解や思い込みがスタート地点を曇らせてしまっているケースが多く見られます。
今回は、住宅業界のプロの視点から、家づくり初心者がよく陥る7つの誤解と、それぞれに対する正しい知識や考え方をお伝えします。
後悔しないマイホーム計画の第一歩に、ぜひお役立てください。
誤解①:「とりあえず住宅展示場へ行けばスタートできる」

住宅展示場はアイデアの宝庫ですが、いきなり行っても比較や判断が難しいのが実情です。
展示場やモデルハウスは仕様が高く、現実の予算や暮らし方とはギャップがあることが多いです。
まずは「家を建てたい理由」「予算」「エリア」「いつまでに住みたいか」など、自分の軸を整理することが優先です。
誤解②:「住宅会社はどこも同じだから近くのところでいい」
住宅会社にはそれぞれ設計の考え方・施工技術・得意分野・コスト感などに大きな違いがあります。
たとえば、自然素材が得意な工務店もあれば、ローコスト住宅に強いビルダー、高性能住宅を標準とする会社など様々です。
「自分たちが望む家づくりが得意な会社かどうか」を見極めることが大切です。会社の個性と自分たちの希望が合っていることが成功のカギです。
誤解③:「ハウスメーカーの方が品質は安心」

確かに大手ハウスメーカーは、一定の品質管理や保証体制が整っています。
しかし、地域密着の工務店や住宅会社でも、設計力や施工力の高い会社は多数存在します。
むしろ柔軟に要望に応えてくれる点では、ハウスメーカーよりも向いているケースもあります。
「名前の知名度」よりも「設計の柔軟性」「担当者との相性」「技術力」で選ぶのがポイントです。
誤解④:「建てたい家をまず間取りから考える」

ワクワクする作業ですが、実は資金計画と土地の選定が先です。建て替えや土地を所有している方には敷地調査が必要です。
希望の間取りがあっても、土地の形状や建築基準法によっては実現できないことがあります。
また、住宅ローンの目安を知らずに理想の間取りを作ってしまうと、後から大幅な修正が必要に。
土地・資金・ライフプランの3点を先に整理してから間取りを考えることで、無駄なく現実的な家づくりが進みます。
誤解⑤:「インターネットで調べれば十分に情報収集できる」
インターネットには役立つ情報も多いですが、内容が古かったり、偏っていたりすることも少なくありません。
特に「住宅ローンの選び方」や「補助金・減税制度」などは年によって条件が変化します。
また、特定の工法や業者に有利な情報が多く出回ることもあるため、プロの第三者に直接相談する機会を持つことが大切です。
誤解⑥:「住宅ローンは借りられるだけ借りてグレードアップすべき」

金融機関が「貸してくれる金額」と、実際に「無理なく返せる金額」は違います。
建築費に加え、家具・家電・外構工事・引っ越し費用なども含めると、予想以上の出費になることも。
家を建ててからも車の買い替え・教育費・老後資金といった出費は続きます。
住宅ローンは、「無理なく返せるかどうか」を基準に資金計画を立てることが大前提です。
誤解⑦:「一度契約したら、あとは全部任せれば大丈夫」
信頼できる会社に依頼することは重要ですが、住まいづくり・家づくりは「一緒に進める」ものです。
間取りの意味や設備の特徴を理解せずに進めてしまうと、住んでから「思っていたのと違う…」と後悔することに。
図面のチェック、打ち合わせ記録の確認、こまめな質問やメモが、満足度の高い家づくりに直結します。
【まとめ】誤解を解けば、家づくりはもっと安心できる

家づくりには不安がつきものですが、最初に正しい知識を持ってスタートすれば、その不安は大きく和らぎます。
- 何から始めればよいか
- どこに相談すればよいか
- どんな費用が必要か
これらを段階的に整理し、信頼できるプロと一緒に進めることで、「自分たちに合った家づくり」が実現できます。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都市で家を建てる場合、注文住宅でもリノベーションにおいても京都特有の環境に注意が必要です。景観条例に代表される京都独特の法令があるからです。また狭小道路や狭小土地なども京都ならではと言っても良いでしょう。
地元での経験が長く、工事経験の豊富な工務店を選ぶことが皆さんの大きな安心へとつながることと思います。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。
業界経験は28年を超える。
実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。
2023年に独立。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」
いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。