不動産コマーシャルに矛盾があるのをご存知ですか

「こんな家が売れるの?」
「ものすごく高い金額で家が売れるかも!」
というようなテレビコマーシャルや動画のCMを観たことはないでしょうか。最近では簡単なマンガにした広告もあるようです。
そしてそのサイトに入ると、簡単に登録できる手軽さと想像以上の査定額が明示されることが宣伝文句として人気のようです。
しかしその時「ん?」と感じることがない人は要注意。詳しく解説していきます。
不動産売買には市場があります

では誤解を恐れず切り込んでみます。一体何が矛盾なのでしょうか。
これはまず皆さんが、売る人になって考えてみてください。
「高く売りたい!」
不動産を売却する場合、誰もがそのように思うでしょう。事情があればともかく、損をしてでも「安く売りたい!」と思う人などいないわけです。
さて一方、次は買う人の気持ちなってみましょう。
「できるだけ安く買いたい!」
不動産を購入する側になれば、そう思うのが当然です。
売ることと買うことにはバランスがあるわけです。買う人がいないと売れないわけですから、売る側の都合だけで売れることは絶対にありません。
これを市場(マーケット)といいます。不動産の相場はこの市場の動きがメインです。
ですから、仮にA社が「どこのどんな会社より高く売ります!」と宣伝、査定してみても、市場がそのように形成されていなければ、そのようにはなりません。
誤解のないように追記しますが、不動産会社の営業力の差は当然影響があります。市場が大きな要素ですが不動産会社の営業力を否定する記事ではありません。
なぜ矛盾したCMがあるのか|不動産売買

これも誤解を恐れず書きます。
矛盾したCMがあるのが、不動産会社が「売りたい顧客」を呼びこむため、です。売る人の得でもなく、買う人の得でもなく、不動産会社の得になるCMです。
不動産|どうやって高く売るのか
とはいえ、売却側の不動産会社の仕事は高く売ることのお手伝いです。
マイホームの資産価値をアップしたり、ご本人が気づいていない特徴や周辺環境を利用し「値打ち」を上げることが最初のステップです。
前述の「営業力」ですね。ほっておいて高く売れるほど不動産売買の仕事は甘くありません。市場、相場は大事ですが不動産会社の質にも目を配りましょう。
まとめ|不動産査定のCM

いかがでしょうか。
「驚きの高い金額で査定された」というのは営業文句だと考えて差し支えはありません。
売る人の都合と買う人の都合で形成されるのが「市場・相場」です。
そして、そこの不動産会社の営業力が影響します。まずは不動産サイトの宣伝文句に惑わされず、うまく利用するように心がけるのが良いと思います。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都市で家を建てる場合、注文住宅でもリノベーションにおいても京都特有の環境に注意が必要です。景観条例に代表される京都独特の法令があるからです。また狭小道路や狭小土地なども京都ならではと言っても良いでしょう。
地元での経験が長く、工事経験の豊富な工務店を選ぶことが皆さんの大きな安心へとつながることと思います。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。
業界経験は28年を超える。
実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。
2023年に独立。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。
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