結露やカビが嫌でリフォームしたい

「結露がひどいのでなんとかしたい」
「壁にカビが出てきてイヤ」
などなど、今住んでいる家で困っていることが多々あると思います。
特に、結露やカビなどは健康不安もあり、また目に見えることで精神的なストレスもあるでしょう。
思い切ってリフォームしよう!!
と行動する際に、意外と間違った情報や工事が世の中には溢れています。特に「自然素材を使って結露やカビを解決する」「快適な暮らしを手に入れる」などなどの情報で失敗することも。
そうならないようにポイントを紹介します。
結露やカビが発生する原因を把握する

結露が原因のカビが広がり、それがきっかけでリフォームを考える人は結構いらっしゃいます。
こうしたリフォームの際に、表面的に解決してはいけません。
表面的に、というのは文字通り「仕上げ」をやり変える、目視で傷んだところをやり変える、という意味です。
その工事も効果的なのですが、まずは「なぜ結露が発生するのか」「なぜカビているのか」という原因を的確に把握することが必要です。
石油ストーブやガスストーブの利用や加湿器の利用などによる、生活慣習によることも原因に多いのです。
これでは、どれだけリフォームで綺麗にしてもまた同じことが起こります。
見えない部分のカビ
次に見えない部分にも目を向ける必要があります。カビは壁の中や仕上げ材の裏など見えない部分に繁殖していることも。
家の作りなどで、カビが発生していそうな部分は想定できるのでリフォームの相談の際にそういった説明を聞けるか聞けないか、ということも大切です。
自然素材で湿気とカビ対策を、という罠

無垢のフローリングや、漆喰・珪藻土など調湿機能のある壁材などで対策できます、という住宅会社もあります。
これは嘘ではないのですが、前述のように具体的にその住まいの状況や生活慣習を鑑みて対応しないと、抜本的な解決にならないことも多くあります。
やはり、結露とカビの具体的な発生要因を突き止めることが先決です。
断熱窓にしたら大丈夫、という罠
断熱性能を高めると結露やカビの解決になる、と勧めてくる住宅会社も多くあります。
先日、
・窓の結露がなくなる
・カビが好む高湿度を避けられる
・壁内の結露対策ができる
と断熱リフォームを勧めている、ある住宅会社のキャンペーンを見かけました。
炎上覚悟で書きますがNGです。言いたいことはわかるのですが失敗する人がたくさんいるのでは、と正直思いました。
結露やカビの発生は物理現象です。断熱だけで対応できるほど甘いものではありません。
特に「カビが好む高湿度を避けられる」などは断熱性能だけで解決するものではありません。
まとめ

いかがでしょうか。今回の記事はおおまかに書いていますが、結露やカビの発生は簡単に抑制できるものではありません。
原因、要因をしっかり把握した上で、無垢のフローリング、漆喰など調湿機能ある壁材、その他、自然素材で仕上げると、悩みを解決した住まいで長く暮らすことが可能です。
自然素材で結露やカビ対策ができる、というタイトルだけでリフォーム工事を行わず、お住まいで結露やカビが発生する原因を突き止めることがスタートラインだと知っておいてもらえれば幸いです。
自然素材を多く使う当社「あまねこう」でも、「自然素材を使えば大丈夫」などとは決して説明しておりません。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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