マイホーム完成時の後悔ポイント|外構工事とは

「こんなはずじゃなかったのに…」
マイホームが完成した際、たまに聞かれるこの言葉。一体何が原因なのか。
実は、外構工事が原因でマイホームに後悔している人がいます。今回はそんな外構工事にポイントを絞って解説します。
外構工事とは

そもそも外構工事とはなんでしょうか。簡単に書くと建物周囲、敷地内の外部の工事のことです。
門や塀、駐車場や駐輪場、カーポートや庭、植木などを総合的に含めた工事を外構工事と呼びます。
外構工事でなぜ後悔するのか
外構工事で後悔してしまう一つは、建物そのものとのバランスが取れていない時です。バランスが取れていないというのは、例えば建物の外観と外構デザインが食い違っているなどを指します。
ではなぜこういった食い違いが起こるのでしょうか。
外構工事の打ち合わせは後回しにされる
本来、外構工事と建物は切っても切れない関係にあります。
道路から玄関までアプローチしやすくないといけません。自動車も停めやすくないといけません。土間にタイルを貼ったり色を配置する場合は、外壁や外観とマッチしていないといけません。
しかし、ハウスメーカー(住宅メーカー)などでは、建物そのものの打ち合わせに時間を取られ、予算も建物そのものに投資するような流れが強くあり、外構のデザインや内容が後回しになることが多いのです。
もし今、建物の間取りの打ち合わせをしているお客様がいらっしゃればぜひご確認ください。外構のプランについての図面や提案があったでしょうか。なければ要注意です。
外構工事を後回しにするトークに注意
また、外構工事の話になった際「うちで外構工事をすると高くなるから、後々好きな外構工事会社さんと直接やりとりした方が安価ですよ」と説明を受けることがあります。
この場合、外構のプロデュースまでしてくれる住宅会社と、そうではない住宅会社の二つに分かれます。後者の場合は暮らしにくい外構プランになったり、予算の関係上前述のようなチグハグな外構になったりして後悔することも多くなります。
建物の外観は外構で決まる

建物の打ち合わせの際、カッコいいデザイン、可愛いデザインなど好みの外観にしたいと思うのは当然です。
しかし建物の外観は建物そのものだけでは落ち着きません。外構デザインは実は外構工事によって大きく左右されます。
どれほど建物の外壁や外観に予算を投じても、外構工事がお粗末になるとアンバランスな外観になり満足度は大きく下がります。
マイホームで後悔するポイントはたくさんあるのですが、外構工事を後回しにしないよう注意していただければ満足度の高いお住まいが完成すると思います。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
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