ウォークインクローゼット|設計時のポイントを解説
「こんな間取りにしたい!」
そんなご要望の中で上位を占めるウォークインクローゼット。収納スペースを効率的に活用し、ライフスタイルをより快適にするための理想的な選択です。
しかし、設計が不十分だと、後悔につながることもあります。
本記事では、後悔しないウォークインクローゼットの設計法について詳しくご紹介します。
より使いやすく、長く満足できるクローゼットを実現するために、事前に知っておくべきポイントや役立つアドバイスを提供します。
理想のクローゼットを叶える!後悔しないための設計法
ウォークインクローゼットの設計には、しっかりとしたプランニングが欠かせません。
どんなに広いスペースでも、使い勝手が悪ければその価値を半減させてしまいます。
事前に必要な収納量や、使い方を明確にすることが重要です。
収納ニーズの明確化とゾーニングの重要性
ウォークインクローゼットの設計で最も重要なのが、収納ニーズを明確にすることです。
自分の持ち物をしっかりと把握し、どこに何を置くべきかを考えるゾーニングが成功の鍵です。
例えば、よく使用する衣類は出し入れしやすい位置に配置し、季節外れのものは奥に収納するなどアイデア次第で効率的な配置が可能です。
また、小物やアクセサリーなども必要に応じて専用のスペースを設けるべきです。
さらに、フィッティングミラーを取り付けることで、服選びの効率を高めることができます。
アパレルショップでの陳列方法を参考にすると、よりスムーズな動線を確保できます。
最適な棚・ハンガー・引き出しの組み合わせ
ウォークインクローゼットの核心は、限られたスペースを最大限に活用することです。
そのためには、棚、ハンガー、引き出しといった収納アイテムのバランスが重要です。
たとえば、ハンガーパイプは主にコートやスーツなどの丈が長い衣服用に配置し、棚はジーンズやTシャツなど折りたたんでも問題のないアイテムに利用します。
これらの組み合わせを工夫することで、機能的で取り出しやすい収納スペースを作り上げることができます。
照明と通気性が導く快適なクローゼット空間
ウォークインクローゼットを快適に使用するためには、適切な照明と通気性が欠かせません。
まず、照明については、クローゼット全体を明るくするための天井照明に加え、細かな作業を補助するための照明活用が効果的です。
次に、通気性の確保は、カビや湿気による衣類の劣化を防ぐために重要です。
換気扇の設置や、床材や壁材に無垢素材を採用したり、定期的に扉を開放する、または扉を設置しないなど対策を講じましょう。
日常の流れをスムーズにする動線設計の秘訣
ウォークインクローゼットの使いやすさを決定するのが動線の設計です。
日常の流れをスムーズにするために、どのように物を配置するかは非常に重要なポイントです。
まず、クローゼット内での歩行可能なスペースを確保することが大切です。
狭すぎると動きにくく、ストレスを感じてしまいます。また充分に広さを確保できない場合はウォークインクローゼットにしない方が良いこともあり得ます。
家事動線を意識し、洗濯後の衣類がスムーズに収納できるよう、収納エリアをランドリースペースに近い位置に配置するのも効果的です。
シーズンオフ時の衣替えのススメ
シーズンオフの衣替えをスムーズにするには、収納スペースを活用した効率的な方法を知っておくことが大切です。
シーズンごとのアイテムを仕分けし、使用頻度の低いものを奥の方に収納することで、日常で使うアイテムを取り出しやすくします。
また、衣類を保護するためにクリアケースや不織布袋を活用するのもよいでしょう。
これにより、必要な時にすぐに取り出せる上に、ほこりや汚れから守ることができます。
さらには、今後の衣替えを楽にするために、ラベルを貼るとその都度の労力を軽減できます。
クローゼット内のアクセサリの魅せ方
ウォークインクローゼットを美しく、かつ実用的に保つためには、アクセサリーの収納も工夫が必要です。
アクセサリーは小さく、失くしやすいため、収納方法を工夫することでその問題を解決します。
たとえば、アクセサリー専用のトレイやフックを設置し、選びやすく取り出しやすい環境を作ります。
また、見せる収納を活用することで、お気に入りのジュエリーをインテリアの一部として楽しむことができます。
アクセサリーが視覚的に整理されていることで、毎日のコーディネートが簡単になります。
機能的かつスタイリッシュなクローゼットづくりのヒント
ウォークインクローゼットを単なる収納スペースから美しい空間へと変えるためには、いくつかのヒントを押さえておくことが重要です。
機能性とデザイン性を両立させましょう。
カスタムオーダーの活用
自分のライフスタイルにぴったり合ったウォークインクローゼットを実現するために、カスタムオーダーは非常に効果的です。
スペースの制約や個別のニーズに応じて、自分専用の収納ユニットを設計することができます。
カスタムオーダーなら、標準サイズの家具では実現できない細やかな調整が可能ですし、自分だけのスタイルを反映させることができます。
DIYで実現するカスタマイズ方法
ウォークインクローゼットをより個性的に、かつ費用を抑えて仕上げたいなら、DIYは効果的な手段です。
DIYを通じて、棚やラックを自分好みにカスタマイズすることができます。
ホームセンターで揃えることができる木材やアイアンパーツを使えば、オリジナルの収納ユニットを作成可能です。
まとめ
ウォークインクローゼットを設計する際、計画的なプランニングが決定的な役割を果たします。
本記事では、後悔のないウォークインクローゼットの設計法を詳述してきましたが、要点をまとめると、まずは収納ニーズの明確化、次に効果的な収納アイテムの選定、さらに照明と通気性の確保、そしてデザイン性の工夫の4つの観点が重要です。
これらを考慮しながら入念にプランを練って、毎日の生活が快適になる、あなたの理想のウォークインクローゼットを形にしましょう。
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この記事を書いた人
中川 高士:あまねこう代表
営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。
業界経験は28年を超える。
実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。
2023年に独立。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。
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