基準地価が発表されました

3年連続上昇!!
9月17日、国土交通省から基準地価が発表されました。

 日常生活ではなかなか馴染みがないと思いますが、私たち業界ではこの発表は一大イベントです。

 京都市で注文住宅、リノベーションを手がける「あまねこう」工事担当の中川です。

基準地価ってなに?

 基準地価とは簡単に言うと土地の標準価格のこと。全国に「基準地」と呼ばれる地点が約2万ヶ所あり、都道府県知事が公開します。その年の7月1日時点の評価をだいたいですが9月20日前後で発表されています。

 公示価格と似ていますが、異なっており、いずれにしてもその基準は経済や市場の動向が反映されており、一つの指標になっています。

市場に大きな影響がありそうです

 住宅地や商業地、その他様々なカテゴリーで評価されています。住宅地おいては、バブル期以来の上昇率。都心部での不動産バブルが上昇を引っ張っているようです。

 さらには株高、円安、外国資本の流入なども原因で、都市部の基準値をさらに上昇させているようです。反対に地震の影響で下がっているところもあり、別の郊外ではずっと下降を更新している地域もあります。

 景気に連動するとなると、マンションなどの販売はますます進みそうです。今マンションは買取再販事業も熱く(リフォーム・リノベーションして販売すること)、ますます好景気に拍車をかける可能性もありそうです。

一方で景気の上昇を感じていない人も多い

 下降を続けている地域や下降した地域も少なからずあり、景気に連動してくると、空き家問題や不明所有者問題にも拍車がかかり、社会的課題が増えそうです。

 地価が上昇しても、景気が上向いていると感じている人は少なく、今回の発表がどんな風に影響してくるのか…景気に敏感な業界にいる私たちとしては戦々恐々としています。基準地価に対して何かができるわけではないので、モヤモヤするばかりです。

 この日記を書く前の日、9月17日、車の中のラジオでこのニュースを知りました。景気が上がっている感じはしないのに、地下は上がるのかぁ‥という複雑な印象でした。

 マンションのリノベーション工事などは増えそうなのですが、表立ってその景気の利潤に触れられる人は一部。日本全体の景気を底上げするほどではないだろうなぁ、なんて考えました。が、この社会の一員として適切にお仕事もしなきゃ、とも強く思いました。 

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。