たかが棚、されど棚。日常生活になくてはならない棚を考察します

 京都市西京区で注文住宅を手がける「あまねこう」の中川です。住まいづくりの中で、多かれ少なかれ必ず打ち合わせに出てくるのが棚です。棚って「あとでどうにでもなる」と考える人もいれば「ちゃんと考えておかないと」と考える人もいらっしゃいます。そんな棚の奥深さを解説します。

▶︎どんな棚があるの?

ニッチ:開口部手前に段差をつけて家具調な雰囲気に

棚って聞くと物を置く棚を思い浮かべますが、文字で考えると本当にたくさん出てきます。思いつくまま書いてみますが、

神棚、閼伽棚、書棚、食器棚、商品棚、陳列棚、展示棚、茶棚、などまだまだ出てきます。ニッチなどは飾り棚ですね。

書棚:新築に古材を利用して製作

洗面の背面棚:竹籠で着替えなどを収納

▶︎マイホームにおける棚を考える

書斎と棚:寝室に書斎。手間の壁も面白い

玄関ニッチ:壁には石を貼り際立たせる

棚を一般的な話で進めると大きく分けて二つ。置き棚と造り付けの棚に分かれると思います。移動可能な棚が置き棚。好みのサイズで購入ができますし(造ることもできます)、移動も簡単。デメリットは背が高いと地震で倒れたりすること。

造り付けの棚は用途に合わせて文字通り造るので、置きたいものとサイズがピッタリなどのメリットがあります。壁の中空に設置したりすると脚がなく邪魔にならないので、その下に物を置いたりもできますね。

物入れの奥に棚を造り付け、手前には長い物を片付けるなど、収納用途を考えるとやはり便利です。たかが棚。されど棚。棚だけの打ち合わせをしたりする日があっても良いかもしれません。

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。