はじめに|無添加住宅の代名詞「漆喰」について

京都市西京区で無添加住宅を提案する「あまねこう」では、自然素材の住まいづくりを行っています。
中でも、多くのお客さまが気になるのが「漆喰(しっくい)」の存在です。
最近では、ホームセンターやネットでも手軽に漆喰を入手できるようになりましたが、「本物の漆喰」と「一般的な漆喰」には大きな違いがあります。
今回は、無添加住宅で使われている漆喰がどこまで自然素材にこだわっているのか、そしてその違いが暮らしにどのような影響を与えるのかを、京都の工務店あまねこうがわかりやすく解説します。
本来の漆喰とは?|自然素材100%の優れた建材

漆喰の原料と歴史
漆喰は、石灰岩を焼いてつくられる水酸化カルシウムに、海藻糊(ぎんなん草)と水を加えて練り上げた、完全自然素材の塗り壁材です。
世界中で古くから使われ、日本では姫路城(白鷺城)の白壁がその代表例。真っ白で美しい仕上がりとともに、調湿・消臭・抗菌・耐火・省エネ性など多くの機能を持ち合わせています。
近年では、DIY用として一般販売も進んでいますが、ここに大きな注意点があります。
一般的な漆喰の落とし穴|接着剤の混入で本来の機能が損なわれる
ホームセンターなどで販売されている漆喰の多くは、施工性を高めるためにアクリル系接着剤を混入しています。
これにより、
- 本来の漆喰が持つ微細な“気孔”が塞がれる
- 調湿性や消臭効果が弱まる
- 火災時に黒煙や有害ガスが発生する恐れも
といった、健康や安全面において大きなデメリットが生じてしまうのです。
無添加住宅の漆喰はなぜ違う?|京都の家づくりに最適な理由

100%自然素材でつくられる無添加漆喰
無添加住宅の漆喰は、化学接着剤を一切使用せず、海藻由来の自然糊を使って仕上げられます。
実際に燃やしてみると、海藻が焼けるような香ばしい香りがするのがその証。さらに、国産の高知県産石灰を使用し、品質と安全性の両立を実現しています。
「すさ」の多め配合で施工性とコストも両立
漆喰には、施工時のひび割れを防ぐため「すさ(植物繊維)」を加えますが、無添加住宅ではこの「すさ」を多めに配合。
その結果、
- 塗りやすく施工性が高い
- 乾燥時の収縮を抑える
- 工期が短縮し、コストパフォーマンスも向上
というメリットが生まれ、自然素材でありながら導入しやすい漆喰として多くのお客さまに支持されています。
まとめ|素材の中身まで見極めて「安心できる家」を選ぼう

見た目はどちらも「漆喰」でも、中身に含まれる成分や施工方法が異なれば、住まいの空気や快適性に大きく影響します。
無添加住宅の漆喰は、
- 接着剤不使用
- 国産素材使用
- すさ多め配合 という3つのこだわりで、健康・安全・コストのバランスが取れた自然素材の内装材です。
京都で安心・安全な住まいづくりを検討されている方は、ぜひ一度「あまねこう」へご相談ください。無添加住宅の漆喰を、実際に見て・触って・確かめていただけます。
漆喰とよく比較される内装材に「珪藻土(けいそう土)」があります。漆喰と珪藻土の違いについて書いた記事があるので、気になる方はぜひ参考にしてください。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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