間取りを考えるポイント|動線とは

「生活動線がいい間取りにしたい!」
間取りを考える時に出てくるキーワードの中に「動線」という言葉があります。家事動線と言ったりもします。
暮らしの中で人が動く経路のことを動線と呼ぶのですが、この動線を「良い」「悪い」で説明することが多いようです。そんなわけで、ちょっとしたコツでこの動線を圧倒的に良くする技を紹介いたします。
家事動線が短い|騙されてはいけない

動線に関しお客様が説明を受けるのは
・「家事の移動距離が短いですよ」
・「回游できるので生活動線が良い間取りですよ」
・「キッチンや洗面などの水廻りを集約すると家事が楽ですよ」
などなど枚挙にいとまがありません。
住まいづくり真っ最中の方はまさに上記の説明を聞いたことがありませんか。しかしちょっとだけ質問します。
上記の説明ではどのように動線が良いのか具体的にはわかりません。なんとなく「良い」感じですよね。
動線を説明できるように発想を変える|歩数
「家事動線が短い」とか「家事動線が良い」などの表現をやめてみてください。
動線の良い間取りを優先して考える場合、オススメなのは「歩数」です。
家事をする時、物を取りに行く時、洗濯物を干す時、「何歩で⚪︎⚪︎ができる動線です」と説明されればとてもわかりやすいと思います。
お客様も、動線が良いですよと説明された時は「何歩で行けるのですか」と聞いてみてください。
「え~と…だいたい〇歩くらいです‥」となる場合は提案している側も具体的なイメージを持っていない、ということです。
私たち住宅会社はプロではありますが「慣習慣例」に縛られていることも多々あります。できる限りお客様の要望に具体的に説明できるよう努めることが責務だと感じます。
まとめ|生活動線|家事動線

いかがでしょうか。
家事動線、生活動線の良い住まいを考える際、「何歩」という歩数を考えましょう。こうすればよりイメージしやすいですし、具体的にわかりやすいと思います。
プロの提案ですから間違ってはいないでしょうが、「家事動線が良い」というだけでは「どのように良い」のかわかりませんよね。
そういうわかりやすい住宅会社や工務店を探すのが、住まいづくりを成功させる秘訣なのかもしれません。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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