京都市西京区でリノベーションを手がける「あまねこう」の中川です。間取りを考える時に出てくるキーワードの中に「動線」という言葉があります。家事動線と言ったりもします。暮らしの中で人が動く経路のことを動線と呼ぶのですが、この動線を「良い」「悪い」で説明することが一般的です。しかしちょっとしたコツでこの動線を圧倒的に良くする技を紹介いたします。 ◼︎一般論での家事動線の良い家とは 動線に関しお客様が説明を受けるのは「家事の移動距離が短いですよ」「回游できるので生活動線が良い間取りですよ」「キッチンや洗面などの水廻りを集約すると家事が楽ですよ」などなど枚挙にいとまがありません。住まいづくり真っ最中の方はまさに上記の説明を聞いたことがありませんか。しかしちょっとだけ質問します。上記の説明ではどのように動線が良いのか具体的にはわかりません。なんとなく「良い」感じですよね。 ◼︎動線の説明の発想を変える 動線を考えた間取りを優先して考える場合、オススメなのは「歩数」です。家事をする時、物を取りに行く時、洗濯物を干す時、「何歩で⚪︎⚪︎ができる動線です」と説明されればとてもわかりやすいと思います。お客様も、動線が良いですよと説明された時は「何歩で行けるのですか」と聞いてみてください。「え~と…だいたい〇歩くらいです‥」となる場合は提案している側も具体的なイメージを持っていない、ということです。私たち住宅会社はプロではありますが「慣習慣例」に縛られていることも多々あります。できる限りお客様の要望に具体的に説明できるよう努めることが責務だと感じます。上記のようにあまねこうは家や住まいを提案しているわけではありません。住まいづくりを今後も提案してまいります。