家のドアと長持ちする家の関係とは

マイホームに必ずあるものとは。とんちでもクイズでもないですが、必ずあるものと言えば何があるでしょうか。

キッチン、トイレ、窓、お風呂、まだまだありますね。

今回はそんな必ずあるものの一つ、ドアについてお話しします。

目次

子育て世代で考える選ぶドアの品質

マイホームの中で必ずあるドア。このドア、実は家の長持ちと結構深い関係があります。

まず開きドア。
「片開き」と我々は呼ぶのですが、そのドアには色んなパーツがあります。取っ手、枠、ドア本体、蝶番、などなど。その中に「戸当たり」という部材があります。

この戸当たり、ドアの枠の真ん中あたりに付いていて、ドアを閉める時に反対側に行かないようにするストッパーのこと。

これが実は破損しやすいんです。開閉の度に、ドアがここに強く当たるわけです。何年か経つと、外れたり割れたりします。

ドアの戸当たりが割れる

戸当たりが割れる?

割れるってどういうことなのでしょうか。

この戸当たり、既製品のドアは樹脂(プラスチック)で作られていることが多いのです。昔の扉の戸当たりは「木」でできていました。

現在はほぼ樹脂で作られているので経年で割れてしまうのです。

子育て世代には知っておいて欲しい情報です。開け閉めに遠慮のないお子さんがいると、早い段階で戸当たりがダメになってしまいます。

家のドア|既製品とは

既製品というのは、◯◯ソニック、ダ○ケ○、リ◯シ◯、などの建材メーカーが製作している大量生産のドアのこと。

寸法が決まっているので、施工業者としては使いやすい。寸法さえ分かっていれば、ドア部材が現場に無くても工事を進められます。お客様にとってのメリットは大量生産のおかげで安価です。

色や柄も充実しているので、お客様も好みに応じて選ぶのが楽しい部材の一つです。

既製品のデメリットは

デメリットは壊れること。筆者の家の戸当たりも壊れました。というか粉々に砕けました。

小さいこどもは遠慮なく強く開け閉めします。かつプラスチックなので経年で脆くもなり、結果的に壊れます。

住まいづくりの何にポイントを置くのか。それによってモノの選び方が変わってきます。予算重視か、耐久性か、資産価値か。長寿命の住まいを望むなら細かいですがぜひ知っておいてください。

まとめ|長持ちのヒントとは

樹脂製品は安価で、かつ手に入りやすく手軽に使用できるのが良いところです。

一方、ドアの戸当たりのようにん毎日使う場所で、しかも一定の衝撃を受けるような部分に採用すると傷みやすくなってしまいます。

経年劣化で、使用しなくても傷んでいく素材なので注意が必要です。

また扉に使用されるドアノブや取手も樹脂製品でできたものがあります。見た目とデザイン、金額で選ぶことが多いと思うのですが耐久性という意味では劣ります。

ホンモノという表現には語弊がありますが、ドアノブなら真鍮やアイアン、ドアなら本当の木で製作されたものが耐久性の面では良いでしょう。

しかし、一般のお客様がそこまで考えて部材を選ぶことは実際には難しいと思います。

ポイントは、長く使う部分や、こどもがこれから育つ住まいを検討している場合。耐久性を求められる部分に樹脂製品を採用する時は注意していただけらと思います。

他の人もこれを選んでいるから、というような平均的な話ではなく、お客様それぞれのスタイルで部材を選んでいただけたら、満足度の高いマイホームが手に入ると思います。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

 京都市で家を建てる場合、注文住宅でもリノベーションにおいても京都特有の環境に注意が必要です。景観条例に代表される京都独特の法令があるからです。また狭小道路や狭小土地なども京都ならではと言っても良いでしょう。

 地元での経験が長く、工事経験の豊富な工務店を選ぶことは皆さんの大きな安心へとつながることと思います。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。