京都で健康住宅を考える方へ

こんにちは。京都市西京区で健康住宅を手がける「あまねこう」の中川です。

冬になると「寒さ」が健康被害につながることが知られています。WHO(世界保健機関)は室温を18℃以上に保つよう勧告していますが、日本の住宅の約9割はこの基準を満たしていない(NHK調べ)と言われます。

今回は、健康住宅に興味のある方にぜひ読んでほしい一冊をご紹介します。

健康住宅とは?

身体に悪いものを使わない家づくり

健康住宅とは、単に断熱性や気密性が高いだけでなく、身体に悪影響を与える物質を極力使わない住まいを指します。
そのためには「何が身体に悪いのか」を知ることが重要です。

ネオニコチノイド系殺虫剤と住宅

※愛知県ホームページより画像を引用

カメムシから見える有害物質の実態

今年はカメムシが大量発生し、果物への被害も報告されています。その駆除に使用されているのが「ネオニコチノイド系殺虫剤」です。

この名前を聞き慣れない方も多いと思いますが、日本の住宅ではシロアリ予防のための防蟻処理に使われている薬剤です。防蟻剤と聞くと安心感がありますが、実態は「農薬」に近い存在です。

日本と海外の違い

  • ヨーロッパでは人体への影響が懸念され、規制が進んでいる
  • 日本では2015年に規制が緩和され、今も多くの住宅で使用されている

この事実を知っている方は意外と少ないのが現状です。

健康住宅を考える人におすすめの本

「沈黙の春」レイチェル・カーソン 著

1962年に出版された『沈黙の春』は、殺虫剤の人体や環境への影響を一般の人にもわかりやすく解説した名著です。著者は専門家ではないにもかかわらず、研究と検証を重ね、その危険性を世界に訴えました。

健康住宅や健康的な暮らしを望む方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。住宅会社と打ち合わせをする際に「沈黙の春を読まれたことはありますか?」と質問してみるのも良いでしょう。

殺虫剤を使わないシロアリ対策は可能

「農薬を使わずにシロアリ対策ができるのか?」という疑問を持たれる方も多いですが、答えは「可能」です。

まとめ

  • 健康住宅は「断熱」や「気密」だけではなく、有害物質を避けることが大切
  • ネオニコチノイド系殺虫剤は日本の住宅で一般的だが、海外では規制が進む
  • 健康住宅を考える方は『沈黙の春』を一読する価値あり

京都で健康住宅を検討中の方は、まず正しい知識を持つことから始めましょう。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。

実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。

2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。

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