住まいのプロ|不動産会社と建築会社の違い

マイホームが欲しくて、住まいづくりをスタートする際、不動産屋と住宅建設会社(建築会社)のどちらに相談するのが良いのでしょうか。

どちらも住まいのプロではあるけれど。プロ野球とプロサッカーくらい仕事の内容が実際には違います。

『住まいのプロ』という言葉に要注意|家づくりを始める前に知っておきたいこと

マイホームを購入・建築するとき、多くの人が「住まいのプロに相談すれば安心」と考えませんか。 プロだと思っていた相手が、じつは自分の希望とは異なる領域の専門家だっ…

仕事の内容が違うから、本当は分けて頼むべきなのに不動産屋さんも住宅建設会社さんも「大丈夫です!お任せください!」と言うのでお客様は迷子になるわけです。

土地の購入がある場合|不動産のスケジュールに合わせる必要がある

仮に、土地を買って家を建てて住みたい!というマイホームの計画があったとします。この際には、土地の購入は「不動産会社」。住まいの建築は「建設会社」なんですね。

土地がないと家は建てられないので土地は不動産会社さんに頼みます。土地は「買うか買わないか」ですから建物の計画を待ってくれません。早く買わないとその土地がなくなってしまいます。

土地を契約すると、たちまちその代金を払わなければなりません(平均的に、契約から約1ヶ月後)。その間に建築の準備をすることができるでしょうか。正直難しいと思います。

でも不動産屋さんは買い主さんのためだけではなく、売り主さんのためにも働きます。できるだけ「早く高く」売らないとダメなわけです。ですから残念ながら買い主さんのスケジュールには合わせてくれません。

家を建てるのは建設業|相談するのは建設会社

このことから、土地を買って注文住宅を建てる場合、家を建てることは建設業なのに、不動産業に引っ張られてしまいます。

マイホームが欲しいのに土地購入の段取りが最優先になってしまうのです。建物のああしたい、こうしたい、という要望よりも「土地を買うの?買わないの?」と迫られるのです。

購入者側から考えると釈然としないですね。「私たちは家を購入するって言ってる顧客なのに」という感じ。買うよりも売る側の利益が優先れてない?となるわけです。

土地を買って家を建てる|マイホームの計画で一番難しい

マイホームを購入する際、土地を買って建物を建てるというのが一番難しい計画のなのです。それはなぜでしょうか。

・土地を買って家を建てる。家の計画がメインなのに土地の売買を優先される。

・土地が無いと家を建てられない。

・あんな家にしたい、こんな家にしたい、などなど夢が叶えられる土地が欲しい。

・やっと見つけた土地の上に、どんなプランが建つのか、という話よりも土地の購入を急かされる。

こんな感じで家の計画と土地の計画の足並みが揃わないからなのです。

まとめ|不動産会社に相談|建築会社に相談

いかがでしょうか。

土地を買って家を建てる。失敗しないようするためには「家を購入する」というキーワードから「住まいづくり」というキーワードに移り、事前に準備をし、うまくバランスを取ることが必要になるわけです。

これにはテクニックが必要です。担当者の力量も大きく左右します。お客様にとっては不動産会社も建築会社も両方とも住まいのプロです。

しかし、土地を買って家を建てる場合は両方のスキルが無いと最適な提案は叶いません。さらに、購入のご計画や条件によって最善の方法が変わります。

土地を買って家を建てる際は、担当者、営業マンの見極めや不動産会社、建築会社の見極めがとても重要です。土地を買って家を建てたいお客様は、建てるだけのお客様よりも深い勉強が必要になると知っておいてください。

大変だと思いますが、マイホーム計画で一番難しいことへのチャレンジです。住まいづくりが成功するよう切に願います。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。

実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。

2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。

住まいづくりで悩む方々へ

「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」

いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。