良い住宅会社を見分ける方法とは|仕様書と仕上表

 京都市西京区でリノベーション、注文住宅を手がける「あまねこう」の中川です。早速ですが良い住宅会社や良い職人さんを見分ける知恵の一つを紹介します。

 それは「仕様書」「仕上げ表」と呼ばれる書類です。リフォーム、リノベーション、注文住宅など工事の種類で必要な情報が違うので形式はバラバラですが、提案時にそういった書類をちゃんと説明してくれるかどうか、が見極めのポイントです。

仕様書、仕上表ってなに?

 どの場所に何を使うのか、下地が何でどのようにするのか、などなど、細かい情報が載っています。こういった書類がお手元にあるかどうか、ぜひチェックしてください。

 仕様書・仕上げ表があるということは、これに従って工事をしていく、ということですから工事の内容も分かりますし、何より住宅会社側が何をするかちゃんと理解しているということです。

 リノベーションや注文住宅になると詳細な特記事項も記載されることが多いです。ここがしっかり記載している住宅会社さんは、このことを理解して施工できる職人さんが必要なわけですから、「良い住宅会社」で「良い職人さん」に当たるだろうという目安になると思います。

仕様書、仕上表には最低限の情報だけで良いのか

 稀に、仕様書、仕上表でひどいものを見かけます。仕上表で「天井:ビニルクロス」「壁:ビニルクロス」「床:フローリング」とだけ書いてあるもの。仕様書で「システムキッチン」とだけ書いてあるもの。

 悪意はないのでしょうが、目に見えるものだけ、最小限の情報だけ記しているようなものです。見積書に詳細が書いてあるのかもしれませんが、現場で職人さんが見積書を開き、確認しながら工事を進めていく…というようなことは絶対にありません。やはりしっかりとした仕様書、仕上表が欲しいですね。

 仕様書、仕上表がないことが「ダメな工務店」「ダメな住宅会社」と断定はできないのですが、少なくとも「良い住宅会社」ではないと思います。

 何よりみなさんの予算や財産を預かって仕事をするわけですから、できるだけ意識の高い工務店、住宅会社に巡り合うよう願っています。あまねこうではこのような情報を常に発信していますのでぜひお役立てください。

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。2023年に独立。「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。