システムキッチンのお値段とは?

家づくり・住まいづくりで、どんなキッチンにしようかと考えるのも醍醐味の一つです。
ショールームの見学も、大変ながらも楽しいひとときだと思います。しかし、そんなシステムキッチンも、あれも付けてこれも選んでとなると一体どれくらいの金額になるのか。
システムキッチンに相場ってあるのでしょうか。解説してまいります。
システムキッチンにもいろいろある

システムキッチンといっても一概には説明はできません。システムキッチンを大きく大雑把にまとめると、
A:キッチンメーカーから選ぶ
B:家具工事や建築工事で手作りする
という2分類になると思います。
今回の記事では、いわゆるAのキッチンメーカーのキッチンについてお話をいたします。
システムキッチンの相場|標準費用
改めて、システムキッチンに相場ってあるのでしょうか。大雑把に答えると「ある」と思います。
実はこれは相場というよりも、一般的なハウスメーカーや住宅会社、工務店は標準仕様を用意しています。
標準仕様とは、おおよそ顧客が求めるであろう機能などをあらかじめ盛り込んだ仕様プランのことです。壁付け用キッチンを標準仕様にしている会社が多いと思います。
各住宅会社はキッチンメーカーと交渉し、「このような仕様のキッチンを年間これくらいの台数を発注するから」というような内容で仕入れ金額を調整してもらっているわけです。
ですから、この標準仕様で問題のないお客様は、格安でシステムキッチンの提供を受けられるわけです。
そういった意味では、キッチン本体の金額には相場感はあるといっていいでしょう。肌感覚ですがおよそ税別で50万円前後くらいではないでしょうか。
システムキッチンの相場|お値引き
標準仕様ではなくとも、おおよその値引き率のようなものが実際には存在し、定価から何割引というような感じの相場もあります。
これは一概には説明がしにくい感覚です。各住宅会社によっても違いますし、キッチンメーカーによっても違います。
また売れ筋というか、たくさん数が出ているキッチンは割安ですし、あまり数の出ていないキッチンは割高、というような感覚もあります。
このような場合はいずれにせよ、打ち合わせ中の住宅会社を通じて見積もりを確認するのが一番良いと思います。
システムキッチンの相場|定価設定

上記のような話から、システムキッチンを定価で購入するケースの方が少ないと思われます。
およそ定価の何割引、という感覚で概算を掴むことも可能でしょう。ただし、この際に注意点があります。
それは定価でキッチンを判断しない、ということ。逆にいうと定価の基準が各システムキッチンメーカーによりバラバラだからです。
会社名を出すと、タカラスタンダードというキッチンメーカーは、他のキッチンメーカーと比較して定価がかなり安くなっています。
それゆえに割引率は悪いわけです。これを「割引率が低いから」という理由で検討をしだすと、定価設定を高くしているキッチンメーカーが有利になってしまいます。
見かけ上、割引率が高いように見えるからです。
まとめ

いかがでしょうか。システムキッチンを考える際は、定価と割引率で判断せず、担当の住宅会社経由で金額を確認することをお勧めいたします。
欲しい内容、設備、その他自分たちにとってのキッチンの形をイメージし、提供される金額、見積もりでチェックすれば、大きく相場から外れずに購入が可能だと思います。
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この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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