
「床の色と扉、ドアの色は揃えるべき?」
マイホームを建てる時や、リフォームでフローリングの貼り替えの際、こんな質問をよく耳にします。
フローリングの色柄や扉のデザインは、家の印象を大きく左右しますが、実際に色を揃える必要があるのでしょうか?
結論:床と扉の色は必ずしも揃える必要はない

フローリングの色と扉の色を揃えなければならないという決まりはありません。
色の組み合わせによって部屋の印象は大きく変わりますので、好みに合わせて選べるのが一番の魅力です。
統一感を持たせたい場合は、色を揃えることで調和が取れた空間が生まれますが、必ずしも同じ色でなくても素敵な空間に仕上がります。
フローリングと扉の色を決める際のポイント

床と扉の色を決める際は、いくつかの注意点を押さえておくことが大切です。
選び方次第で、ちぐはぐな印象を与えてしまうことがあります。
1. 部屋ごとのフローリング色変更の注意点
部屋ごとにフローリングの色を変えたいという要望はよくあります。
家族それぞれの好みに合わせて、各部屋で異なる色を選ぶのは一つの楽しみです。しかし、この場合、注意すべきはドアの色です。
もし部屋のフローリングの色をバラバラにした場合、ドアの色をどのフローリングに合わせるかが問題になります。
気にせず適当に選んでしまうと、落ち着きのない雰囲気や統一感が欠けた空間になりがちです。
またフローリングの貼り分けの際、ホワイトのドアを提案されることが多いと思います。ホワイトのドアはどんなフローリングにも合わせやすいですが、ホワイトが嫌いな人にとっては、ドアの色は慎重に選ぶことが重要です。
2. 造作材(巾木や廻り縁)で印象が大きく変わる

フローリングや扉と同じ色を使うと、より一層統一感が出て、落ち着いた印象になります。また、濃い色を使うと高級感や重厚感を出すことができます。
さらに、巾木(フローリングと壁の隅を覆う部材)や廻り縁(天井と壁の隅を覆う部材)などの造作材の色が部屋の印象に大きく影響します。
最近では廻り縁を使わない家も増えてきていますが、廻り縁がない場合は部屋の上部がすっきりして軽快な印象を与えます。
濃い色で床や扉を揃えても、廻り縁がなければ少し軽やかな雰囲気になるのは不思議なものです。
まとめ:床と扉の色を選ぶ際のコツ

床の色と扉、ドアの色は必ずしも揃えなければならないわけではありません。
自分の好みに合わせて色や柄を選ぶことで、理想の空間に近づけます。統一感を出したい場合は、色を揃えるのも一つの手です。また家具や小物など他の要素とのバランスを考えることが大切です。
インテリアコーディネーターや経験豊富な担当者と相談しながら、素敵な空間に仕上げていきましょう。マイホームだからこそ、自分らしい空間を作り上げることが大切です。
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この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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