住宅価格が高い今、家づくりを考えると「まず理想の間取りを…」となりがちです。

もちろん間取りは大切です。ただ、建築費や土地の価格、住宅ローン金利などが気になる時代ほど、間取りから入ると予算で揺れて迷子になりやすくなります。
先にやっておきたいのは、間取りではなく“優先順位”の整理です。この記事では、間取りより先に決めたい家づくりの優先順位を、初心者向けに分かりやすくまとめます。

【結論】先に決めるべきは「暮らしの軸」。間取りはその後

住宅価格が高い今は、全部を叶えるのが難しい場面が増えます。だからこそ「何を守るか」を先に決めることが大切です。
迷わない順番は、こう考えると整理しやすいです。

①予算の上限 → ②暮らしの優先順位 → ③土地条件 → ④間取り → ⑤仕様

間取りは、優先順位が決まってから作る方が、ブレずに整います。

なぜ住宅価格が高い今ほど「間取りから入る」と失敗しやすいのか?

理由① 理想の間取りは“コストが見えにくい”

間取りの要望は増えやすいです。広さ、部屋数、収納、回遊動線…。理想を並べるほど、後から削りにくくなります。

結果として、見積が出てから「どこを削る?」になり、家族の意見が割れて揉めやすくなります。

理由② 土地条件で間取りは変わる

同じ間取りでも、土地の向き、隣家の位置、道路条件で成立しないことがあります。採光やプライバシー、駐車計画、外構の取り方も変わります。

土地が決まっていない段階で間取りを固めすぎると、後でやり直しになりやすいです。

理由③ 仕様と間取りはセット

窓の大きさや位置、断熱の考え方、設備のグレードで、快適性もコストも変わります。

「間取りだけ良い」では住み心地は決まりません。だからこそ、先に“何を大切にするか”を決める必要があります。

間取りより先に決めたい家づくりの優先順位

ここからが本題です。住宅価格が高い今ほど、優先順位は3〜5個に絞っておくと判断が楽になります。

優先順位① 毎月の安心ライン(家計の余力)

最初に決めるべきは、いくら借りられるかではなく、いくらなら安心して払えるかです。

教育費、車、保険、将来の修繕なども含めて、毎月の上限を決める。ここが固まると、予算調整が現実的になります。

優先順位② “暮らしの質”で譲れないこと

次に、「暮らしで何を大切にしたいか」を決めます。例としては、寒くない、片付く、家事が楽、落ち着ける、など。

全部は難しいので、まず3つに絞ると間取りも仕様も迷いにくくなります。

優先順位③ 立地(生活動線)と将来性

家づくりは建物だけではありません。通勤・通学、買い物、実家との距離、将来の暮らしの変化。

立地の優先順位が決まっていないと、土地選びで迷い続けやすいです。逆に、立地の軸が決まると判断が早くなります。

優先順位④ 性能(温熱・換気)と空気感

住宅価格が高いほど、後悔しやすいのは“住み心地”です。

暑い寒い、結露が出る、温度ムラがある。こうした不満は毎日積み重なります。間取り以上に、暮らしの満足度に効く部分なので、優先度を先に決めておくとブレません。

優先順位⑤ 変えにくい所から決める

土地、窓、断熱、間取りの骨格。ここは後から変えにくい部分です。

逆に、設備や家具の一部は後から調整しやすいです。変えにくい所に優先順位を置くと、後悔が減りやすくなります。

優先順位が決まると、間取りは“迷わず”作れる

優先順位が決まると、予算調整が「削る」ではなく「守る」になります。
何を守って、何を譲るかが明確になるからです。結果として、間取りも仕様も決めやすくなります。

また、住宅会社への伝え方も変わります。要望の羅列ではなく、暮らしの軸を共有できるので、提案の質が上がりやすいです。「この家族は何を大切にしたいのか」が伝わると、設計がブレません。

まとめ

住宅価格が高い今は、間取りより先に優先順位を決めることが大切です。

先に整理したいのは、予算上限、暮らしの軸、立地、性能、そして変えにくい部分。優先順位が決まると、間取りは迷わず整います。

まずは「譲れないこと」を3つだけ書き出してみてください。そこから家づくりが安定して進み始めます。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士

京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。

実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。

2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。

【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員

「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。

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