
無添加住宅や自然素材の家に住んでいても、
「体調が不安」「においが気になる」「こもる感じがする」と感じることはあります。
自然素材を使っているのに不安が残ると、何を直せばいいのか分からず苦しくなりがちです。
ただ、体感は“材料だけ”で決まるものではありません。住み始めてからの運用(換気・湿度・掃除)で変わる部分が大きいです。
この記事では医療的な断定はせず、家でできる整え方を「換気・湿度・掃除」に絞って整理します。
- 1. 【結論】体感は「空気の入れ替え」「湿度のバランス」「たまり場の掃除」で変わりやすい
- 2. 自然素材の家でも体調が不安になる理由とは?
- 2.1. 理由① “家の材料”以外の要素が多い
- 2.2. 理由② こもり・湿気・温度ムラで体感が落ちる
- 3. 換気でできる整え方
- 3.1. まず「換気が効いているか」を確認する
- 3.2. 換気は“空気の通り道”を作る
- 4. 湿度でできる整え方
- 4.1. 乾燥しすぎ/加湿しすぎ、どちらも体感に影響
- 4.2. 結露を増やさない加湿・室内干しの工夫
- 5. 掃除でできる整え方
- 5.1. まず減らしたいのは「粉」と「たまり場」
- 5.2. カビの温床を作らない
- 6. 迷ったときのチェックリスト
- 7. まとめ
【結論】体感は「空気の入れ替え」「湿度のバランス」「たまり場の掃除」で変わりやすい
結論から言うと、体調の不安があるときは、まず次の順番で整えるのが現実的です。
①換気 → ②湿度 → ③掃除(粉・カビのたまり場)
「健康になる」と言い切る話ではありませんが、こもりや結露、ホコリが減ると、生活のストレスが下がりやすくなります。
自然素材の家でも体調が不安になる理由とは?

自然素材=安心、で終わらないのは、家の中に影響する要素がたくさんあるからです。
理由① “家の材料”以外の要素が多い
住み始めてから持ち込むもの(家具・カーテン・寝具・服)でも室内環境は変わります。
また、室内干し、料理、掃除の頻度、換気の回し方など、生活由来の湿気やにおいも積み重なります。家づくりで材料を整えても、運用が追いつかないと「こもる」「におう」につながりやすいです。
理由② こもり・湿気・温度ムラで体感が落ちる
冬は閉め切りがちで空気が滞りやすく、夏は湿気が溜まりやすい。京都は季節差が大きいので、運用の影響が出やすい地域です。
特に注意したいのは、寝室・収納・北側の部屋、窓まわりです。ここはこもりや湿気が出やすい“ポイント”になりやすいです。
換気でできる整え方

体感が不安なとき、一番最初に見直したいのが換気です。空気の入れ替えが弱いと、においも湿気も抜けにくくなります。
まず「換気が効いているか」を確認する
24時間換気がある家は、基本的に止めない方が安定します。止めたり弱めたりすると、こもりやすくなります。
次に確認したいのは、フィルターや吸気口の状態です。フィルターが詰まっていると、換気が効きにくくなります。換気は「付いている」だけでなく「働いているか」が大事です。
換気は“空気の通り道”を作る
換気は機械だけで完結しません。ドアの開け方、家具の配置、収納の詰め込み具合で空気の通り道が変わります。
寝室やクローゼットは特に「こもるポイント」になりやすいので、空気が回る状態にしておくと違いが出ます
京都市中心部などで窓開け換気が難しい環境では、機械換気の運用と、こもりポイントの作りにくさがより重要になります。
湿度でできる整え方

湿度は、低すぎても高すぎても体感が落ちます。調整のコツは「極端にしない」ことです。
乾燥しすぎ/加湿しすぎ、どちらも体感に影響
乾燥が強いと、喉や肌の不快感、静電気などで生活ストレスが増えます。
一方で、加湿しすぎると結露が増え、カビの温床になりやすくなります。湿度は「上げれば良い」ではなく、結露とセットで見た方が安全です。
結露を増やさない加湿・室内干しの工夫
加湿器の置き場が窓の近くだと、結露を増やす原因になることがあります。窓まわり・北側の部屋は特に注意が必要です。
室内干しをする場合は、換気(または除湿)とセットにします。湿気を出す行為をしたら、その分を外へ逃がす。この考え方が基本です。
掃除でできる整え方

掃除で意識したいのは「床の上をきれいにする」だけではありません。体感が不安な方ほど、「たまり場」を減らすのが効きやすいです。
まず減らしたいのは「粉」と「たまり場」
ホコリ、繊維、花粉などは、ラグ、カーテン、寝具、収納の奥に溜まりやすいです。
全部を完璧にするより、「たまり場になっている場所を1つ減らす」「掃除しやすい配置にする」といった小さな改善が現実的です。
カビの温床を作らない
押入れ・クローゼット・北側の部屋は湿気が溜まりやすいです。物を詰め込みすぎると空気が回らず、結果としてカビリスクが上がります。
京都の梅雨〜夏は特に湿気が強くなりやすいので、収納の空気の通り道を意識しておくと安心です。
迷ったときのチェックリスト

最後に、状況が分からなくなったときのチェック項目をまとめます。
- 24時間換気を止めていないか/フィルターが詰まっていないか
- こもりやすい部屋(寝室・収納)に空気が回っているか
- 結露が出ていないか(窓まわり・北側の部屋)
- 室内干しのとき、換気(または除湿)とセットになっているか
- ラグ・カーテン・寝具など「たまり場」を減らせているか
- 換気方式は何か(全熱交換タイプか)を把握しているか
- 京都の寒い冬は、全熱交換型の機械内部で結露が起きやすい条件になることがあります。
- フィルター清掃や点検が不足すると、におい・汚れ・カビの温床になり得るため、運用とメンテの確認が重要です。
まとめ

自然素材の家でも、体感は住み方で変わります。まずは換気→湿度→掃除の順に整えるのが現実的です。
京都市は季節差が大きく、こもり・結露・湿気の管理が体感に効きやすい地域でもあります。
次の一歩として、換気の運用(止めていないか、フィルターは詰まっていないか)と、寝室・収納のこもり対策から始めてみてください。小さな改善でも、生活の不安が減るきっかけになります。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼少期から建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、28年以上にわたり幅広い建築会社で経験を積む。
営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまでを担い、建築の全体像を深く理解するに至った。
2023年に独立し、現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
【保有資格等】
・建築物石綿(アスベスト)含有建材調査者
・愛犬家住宅コーディネーター
・ホウ酸施工管理技士
・空気測定士
・向日市固定資産税評価委員会委員
「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを大切に、自然素材を活かした住まいづくりを提案している。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」
いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。




