マンション|水廻りのリフォーム

マンションのリフォーム、リノベーションの需要が増えてきています。コロナ禍の影響で新しい暮らしのスタイルなどの価値観が生まれた為、と言われています。
そんなマンションのリフォームやリノベーションの際、
キッチンの位置を変えたい、ユニットバスの位置を変えたい、などのご要望も多くあります。
マンションのリフォーム、リノベーションの際、そのようなことは可能なのでしょうか。
マンションリフォーム|マンションの構造はどうなっているか

まず、マンションの構造的な作りとして一般的な造りを紹介します。

・スラブ
まず、マンションは平面です。床の下にスラブと呼ばれるコンクリートの床が存在します。
仕上げではないので、水平ではありますが数ミリ単位、大きな時はセンチ単位で水平ではありません。
また、同様に仕上げではありませんから表面は平滑でもありません。
以上のようなことから、マンションでは上下階は同じ間取りが多いわけです。
・水廻りの配管
マンションにおける水廻りの配管は、タテが基本です。
これは水漏れが発生しにくいように、また長年に渡り維持管理がしやすいようにと設計されています。
床下で、ヨコに配管を転がすと水漏れした際に大変なことになるからです。
また、配管の分だけ床下の空間が必要になるので天井高が確保できないこともあるからです。
床下に配管スペースを確保して、天井高さも高くしていくと、建物自体の高さが高くなり、法的な制限により部屋数を確保できないことも、配管は基本的にタテにする理由です。
仮に、床下20cmで10階建てのマンションだとすれば、マンションの高さは2mも高くなります。
水廻りの位置は変えられるの?

さて、本題である水廻りの位置は変えられるのでしょうか。例えば壁付けのキッチンを対面キッチンにする、などのことです。
結論から言うと「可能」です。
マンションの構造にもよりますが、洗面台やお風呂(ユニットバス)、WCも位置変更は可能です。
H3 水廻りの位置を変える際の注意すべきポイント
さて、水廻りの位置を変更することは可能です。
その際に注意すべきポイントはあるので、しっかりと知っておいて欲しいと思います。それは、
「床の位置が上がる=天井高さが下がる」ということです。
理由は前述の「水廻りの配管」です。
マンションは基本的に「タテ」に配管を行います。さらにPS(パイプスペース)が各所に設置されています。「タテ」に水を流すためです。
水廻りの位置を変更する際は、もとの配管の位置までヨコにした配管を繋ぎます。ヨコと言っても水が流れるだけの勾配が必要になります。
水廻りが、もとの配管から遠い位置になればなるほど、水を流すための勾配の分だけ床が高くなるわけです。
仮に、3mの位置変更があった場合、最低でも3センチは高くなります。配管の高さも必要になりますから
ヨコの配管の直径+配管を取り付ける金具の高さ+配管勾配分の高さ
以上に加え、床下地の高さが必要になるわけです。

絶対値ではありませんが、20cm~25cmくらいは前述のスラブから床上まで高くなることも多くあります。
また、バルコニーのサッシの高さを変えることはできませんから、バルコニーに行く時は1段降りる造りにもなります。
まとめ

いかがでしょうか。文字で書くとわかりにくいと思いますが、配管に必要な高さの分は床高さが上がると覚えておくと良いでしょう。
古い壁付けキッチンから「対面キッチン」になるカッコいいパースなどを用意している住宅会社もたくさんあります。
この際、今回の記事のようなことを理解していない住宅会社や工務店もたくさんあります。
お客様はパースを見て、「あ、こんなに良くなるんならぜひお願いしよう」となり、工事の時に
「床高さが上がる=天井高さが下がる」ということを知って「聞いてないよ」とトラブルにもなるわけです。
これ以外にも注意すべきポイントはまだまだありますが、まずは基本として知っておいてもらえれば役に立つ情報だと思います。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都市で家を建てる場合、注文住宅でもリノベーションにおいても京都特有の環境に注意が必要です。景観条例に代表される京都独特の法令があるからです。また狭小道路や狭小土地なども京都ならではと言っても良いでしょう。
地元での経験が長く、工事経験の豊富な工務店を選ぶことが皆さんの大きな安心へとつながることと思います。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー。
業界経験は28年を超える。
実家は工務店。幼少より建築に触れながら育つ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、社員一人の工務店まで経験。営業マンからスタートし、それぞれの企業で事業マネジメントまで行う。
2023年に独立。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」など暮らしスタイルに必要な資格を活かし「家」ではなく「住まいづくり」というサービスの提供に力を入れている。
住まいづくりで悩む方々へ
「他社で質問しても今ひとつハッキリしない」
「いろいろ勉強してからスタートしたい」
いい家を建てたいなら、
いい住まいづくりをしないと失敗します。