システムキッチン選び

住まいづくりの楽しみの一つに、水廻りの商品選びがあります。「どんなお風呂(ユニットバス)にしようか」、「洗面台はこんな風に…」などなど。
そして極め付けはシステムキッチン。楽しいけれど、みなさんが大いに悩む設備かもしれません。
システムキッチンとは
システムキッチンはコンロやシンク、作業台、収納が一枚の天板でつながり一体化されたキッチンのこと。
色調などのデザイン性も兼ね備え、現代の住まいづくりでは重宝されています。
海外ではビルトインキッチンなどと呼ばれ、システムキッチンは和製英語です。
システムキッチンメーカー

システムキッチンをメーカーの商品から選ぶ人が多いと思います。
メーカーというのは、リクシル、TOTO、パナソニック、クリナップ、タカラスタンダード、ウッドワン、トクラス、トーヨーキッチンなどなど。他にもまだまだありますが、システムキッチンをラインナップとして揃えて販売している会社のことです。
標準仕様
「どのメーカーが一番いいの?」とよく質問されます。お客様にとっては切実な問題です。
ここで一つ取り上げたいのは「標準仕様」という言葉。ハウスメーカー(住宅メーカー)などの住宅会社はほとんどが自社の標準仕様を揃えています。
標準仕様というのは住宅会社からの提案型で、特に細かい話をしなければ見積もり内容に組み込まれるものです。
住宅会社がキッチンメーカーなどと提携し、安価に仕入れることができるのが魅力です。規格も統一され、打ち合わせや現場での作業がスムースに行えるのが住宅メーカーのメリット。
ある程度の装備が含まれたキッチンが安価に手に入るのがお客様にとってのメリットです。
システムキッチンメーカーはどこがいい

とはいえ、一生に一度とも言われる住まいづくり。住宅会社の標準品では物足りないことも。
そうなると各キッチンメーカーのショールームなどに通い、決めていくことになります。その際、どのように決めれば良いのでしょうか。
正直、「このメーカーが絶対良い!」という答えがありません。
ですからキッチン選びのポイントを深く決めることをオススメします。
例えば、「お手入れが良いキッチンがいい」と考えたとしましょう。
この考えは間違いです。
どの部分のお手入れが楽になると良いのか、とそこまで考えましょう。
今までの自分の使い方だと、「引き出しの中がなぜか汚れる」ようなら引き出しの中がお手入れしやすいキッチンがちゃんとあります。
扉を拭き取りしやすいもの、となればそのようなキッチンもあります。至るところ拭き取りやすいというキッチンもあります。
「料理を作る作業台が広く欲しい」となれば、そういったキッチンもあるのです。
大切なのは、ミクロな設備や仕様に惑わされず、一番大切であると嬉しい機能をしっかりと決めることです。
まとめ

システムキッチンを選ぶ際には、キッチンメーカーの推しに目が行きがちです。大切なのは、自分が現在、何に困っていて何が解決されるとストレスが激減するのかを見極めること。
その上でメーカー推しの機能が付加されればより一層満足度が高まると思います。
京都市で家を建てるなら地元の工務店へ
京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。
そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。
この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表
京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。
実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。
2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。
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