リフォームするときに初めて直面する問題点とは

「リフォームしたい!」「間取りを変えたい!」

などなど、長年マイホームに住んでいるとそう思うことがあります。

そんな時、リフォームの計画を考え出して「えっ?」と直面する問題があるのです。今回の記事は一戸建てに住んでいる方、一戸建ての購入を考えている方へ紹介いたします。

一戸建てのリフォーム|リノベーション

マイホームは長く住むものです。その長い暮らしの中で使い方や暮らし方も大きく変化します。

そんな際、どうしてもリフォームやリノベーションで間取りを変えたりしないと対応できないこともあったりします。

その際に大きな注意点があるのです。

間取りの変更ができない家が多い

リフォームやリノベーションにおいて、予算はさておき、間取りを変えたりすることはそんなに難しく無い、と思っているお客様が多いようです。

しかし実は、ほとんどの家が間取りは変更できない、と思っていただいても間違ってはいないのです。

例えば、ハウスメーカー(住宅メーカー)の多くの住まいは、型式認定という制度を利用して建築をしています。

この際、躯体(柱)などを工事で触ると型式認定から外れることがあり、建物の構造が成り立たなくなってしまいます。

これは耐力壁だけの問題ではなく、家そのものに関することなので注意が必要です。

木造住宅は間取りを変更しやすいという「ウソ」

「木造住宅は後年リフォームがやりやすいから良いですよ」と聞いて、木造で新築した人も多いと思います。

昔は間違っていなかったのですが、現在の木造の考え方だと「ウソ」なのです。

まず、以前は(今でも)木造住宅は構造計算の提出義務がありません。これを逆手に取り構造計算をしていない木造住宅がほとんどです。

元々構造計算をしていませんから、構造の根拠がありません。リフォームで間取りを変更しようとする際に、良いも悪いも判断がつかないのです。

知らずにリフォームしてしまうケースもある

怖いのは工務店や大工さんがこういった事実を知らないケースが多いこと。

大工さんや工務店に「大丈夫です」と言われれば、ほとんどのお客様は安心するでしょう。

しかし工事に携わる人間がこのようなことを知らない時代があり、現在でも知らずに現役で大工、工務店の経営をしていることも多いのです。

まとめ

耐震診断の後、基礎工事と構造をやり直すリノーベション

リフォームやリノベーションで間取りを変更する際には、例え軽微であっても構造の根拠を聞くことをお勧めします。

「経験上大丈夫」とか、説明もなく「大丈夫」という言葉には納得しないようしましょう。

「筋交い(すじかい)」を移動するから大丈夫、という説明をした大工を知っています。

耐震診断や構造計算という根拠を持って、間取り変更をご検討されることを強くお勧めいたします。

京都市で家を建てるなら地元の工務店へ

京都での家づくりには、少し気をつけておきたい地域特有の事情があります。
たとえば「景観条例」に代表される独自のルールや、道幅が狭く土地の形が複雑な場所が多いことなど、他の地域とは少し異なる条件があるためです。

そうした背景をふまえると、地元での経験が豊富で、京都の家づくりに慣れている工務店を選ぶことが、安心につながるポイントになってきます。
土地や法規制に合わせたご提案や、現場でのスムーズな対応など、地域をよく知る工務店だからこそできることがあります。

あまねこう代表のプロフィール

この記事を書いた人

中川 高士:あまねこう代表

京都産業大学卒業。
2024年、京都府向日市より「向日市固定資産税評価委員会」委員を拝命。

実家が工務店という環境で育ち、幼い頃から自然と建築の世界に親しむ。
大手ハウスメーカー、地域ビルダー、そして社員一人の小規模工務店まで、様々な建築会社で28年以上にわたり経験を積む。営業職からスタートし、各社で現場管理・事業マネジメントまで幅広く担ってきた。

2023年に独立。
現在は「営業から現場管理までこなす建築マルチプレーヤー」として活動中。
「愛犬家住宅コーディネーター」「ホウ酸施工管理技士」「空気測定士」などの資格を活かし、「家を建てる」だけでなく「暮らしをつくる」ことを重視した住まいづくりのサービスを提供している。

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