京都市西京区で自然素材を使った住まいづくりを手がける「あまねこう」の中川です。さて、長持ちする家にはどんな方も興味があると思います。しかし長持ちというのはいったいどういう意味なのでしょうか。今回はそのヒントを紹介いたします。 ◼︎視点、モノの見方で長持ちの意味は変わります あまねこうでは長持ちを「ローメンテナンス」と捉えています。メンテナンスの要らない住まいはありません。しかしたくさんメンテナンスする家は嫌ですね。そこで「ローメンテナンス=お手入れが最小限である」と定義しています。例え話でわかりやすく説明します。 ◼︎年月という時間が真実を明らかにします 例えば我が家の洗面化粧台。誰もが知っている有名メーカーの商品です。ところが、住み始めて2年くらいして扉の面材がめくれはじめました。化粧シートなので湿気や水、その他の要因でめくれるのです。ひどいところは芯材がグズグスに崩れ出しています。これは実はどうしようもないことでメーカーも保証はしてくれません。高額商品だったのに(笑) ところが自然素材を使うとこういうことが起こりません。傷がついたり汚れたりすることはあっても、めくれたり崩れたりすることはないのです。これをどう捉えるか、が大切なポイントです。実際に「お金を出したら新品に交換できるんでしょ?」とおっしゃたお客様もいらっしゃいました。価値観はお客様次第ですね。中川は自邸でこういったことがたくさんあり、自然素材を使えば経年でモノが朽ちたりしない住まいになる、と強く感じて自然素材、天然素材を採用するようになりました。もちろんそれだけが理由ではないのですが、とにもかくにも「長持ち」という言葉をサラッと流さず、しっかりと考えて住まいづくりに活かして欲しいと思います。